先週の土曜日に大阪の天王寺でゲーム会に参加してきました。やおきんさん夫婦とその友人と4人で遊んできました。合計8つのゲームを遊びました。当記事ではこれらのゲームのざっくりしたプレイのレポートと感想を中心に書きます。それではよろしくお願いします。
目次
テーベカードゲーム:トゥームレイダー 4人

今回は4人プレイでした。4人だと総ターン数も少なく、カードの取り合いも激しいので、かなりレッドオーシャン(過剰競争)な感じが強いです。不向きな人数だと思います。
手堅く知識ボーナスを得て、発掘品をそこに追加するという王道のプレイングで2位でした。発掘品は当たり率が上がっており、発掘の楽しさは確実にオリジナルに勝っています。1位は講演会を集めたやおきんさんでした。4人だと知識を高めて発掘の必要手数の多さから、発掘は弱い気がしました。
ラマダイス 4人
『ラマ』のダイス版です。基本的にダイス版は本家より手軽になることが多いです。しかし、本作はリスク管理の面でいえば、本家より悩ましいです。
第一ラウンドでしゅうさんが予想外の速さでラウンド強制終了の出目を出しました。これにより、他の人も大ダメージを追うという面白い展開になりました。運よくそこを回避できていた僕がそのまま逃げ切りました。
本作ではラマの出目3つでチップを1つ返せます。なので、失点を減らす術が増えました。そのため、少しゲームが間延びしたかなという印象があります。そこをもう少し検証していきたいです。
政治献金ゲーム 4人

手札はざっくり半分公開で、もう半分を非公開で行うお買い物カードドラフトゲーム。手札の公開の手札・非公開のもの、どちらを使ったかで補充するカードタイプが変わるのがユニークなゲームです。
うちの党のスローガンは「一党独裁」とかふざけたこと言いながらプレイしていたら最下位になりました。やはり公約に問題があったことは間違いないでしょう(笑)。
そらそうよ(笑)
ゲームとしては補充されるカードのコントロールも、面白く作用しているかと言われると疑問です。結局後ろ手番を縛る我慢大会な感じで、楽しさよりも苦しさが勝る印象です。
仕組みとして我慢に限度があるので、結局はめぐり合わせや噛み合いでゲームが決まる印象が強いです。アイデアは悪くないので、クニツィアかシャハトにリメイクしてもらいたい作品です。
トレンディ 4人
今回はベスト人数と思しき4人でプレイしました。以前5人と遊んだ時よりカードを引ける枚数や、手番が増えても、ゲーム性が大きく変化したようには思いませんでした。
何より一番の不満点はアウトカードの弱さです。攻撃できる楽しさはあるものの、基本はカードを出した方が強いと思います。アウトカードはやらされている感が強い損なアクションって感じがします。手札がアウトカードだらけになると結構辛いです。
戦略とよべる要素があるとすれば、人数+1の値のカードを出すことぐらいです。それも相手が乗ってくれるか持っているかが全てで、プレイしていてトレンドが狙い通りできても、コントロール幻想(※1)なんじゃないかと思うゲーム性です。
※1:コントロール不能のものをコントロールしていると思い込む錯覚のことです。
パーティゲームとしては優れていると思うんだけどね。大佐さんには合わないらしい!
アタッケ 4人
2回遊びました。基本的に低い数字のカード(2~3)が弱く、4、5、7が非常に強いです。特に5は後続のプレイヤーにほぼ2枚出しを強要します。
このゲームでは基本のドローは1枚だけなので、複数枚出しをすると手札が減っていきます。なので複数枚を一挙に出すことを強要すると厳しい選択を相手に迫れます。
加えてワイルドカード(万能カラー)の存在も強力です。数値も7と10と値のインパクトも凄いです。なので盾と高数値カードをよく引いた人が勝つ偏ったゲーム展開になることも少なくありません。
盾カードはイラストは盾なのに、やっていることはすさまじい暴力!
正直、クニツィアにしてはゲームバランスがいまいちに思いました。パーティゲームだと思います。気軽にわいわい数字比べして楽しむ分には優秀ですね。とはいえ、悩ましいとは思いませんでした。
フロカティーサーカス 3人
ザ・定番。やおきんさんの買い出しの合間を待つ待ち時間に遊びました。
1回目はしょぼいカードを取りすぎていたりと冴えないプレイでした。2回目は勘を取り戻し、そこそこのカードを集めつつの上がりで勝ちました。手軽に遊べて良いゲームですね。
隙間を埋める、オープニングゲームに最適なのでプレイ回数が3桁を越えています(笑)。
大佐さんは『フロカティーサーカス』禁止令を出さない限り、永遠に遊び続けてそう
ハリウッドブロックバスター(ドリームファクトリー) 4人

基本的にはゼロサムという、全体のお金が増えない競りです。落札者はその他のプレイヤーに入札した金額を分配します。なので、続けての落札は2回が限界ですね。それ以上は不可能といっていいです。
ゲームは8ラウンド分のスタッフが公開されています。つまり8ラウンド分見通しが立つということです。計画性が大切。4ラウンドに1回競りではなくスタッフのドラフト(分配)があります。
ドラフトの際のその優先順位はスター(看板役者)の枚数で決まります。コネがある人が優秀な人材を確保できるというイメージで良いでしょう。なのでスターは重要な意味を持つ人材と言えます。
スターめっちゃ大事!コネがないと、良い人材を得られないよ!
今回はスターのめくれがイマイチでたった1枚のスターで、3ラウンド目ぐらいまでずっとドラフトラウンドで1番手でスタッフを取れていたのが強かったです。その後も、スターの枚数で1位を取り続け、ドラフトラウンドを意のままに行っていました。これがマネージメントを凄く楽にしてくれました。流石に勝ちました。
細かいルールが多く、間違いやすい箇所のまとめ
個人的に思うのがテーマ重視でゲームが作られているので、細かいルールが多いです。今回はけがわさんの間違いやすい処理リストを見ながらプレイしました。シェアしておきますので、プレイされる際には是非どうぞ。
5本のきゅうり 4人

通常トリックテイキングは色によるカードプレイ制限が悩ましいゲーム性です。本作では思い切って色の概念を廃止したという意味では、かなり固定概念を破壊したゲームといえます。凄いアイデアだと思います。
ただ、それが面白く作用しているかと言われると難しいです。特に前手番の人のカードの値が強い場合、ただただ最小のカードを出すだけになりがちです。超スピードで脱落して、残りの人の戦いを見届けていました。
もう1つ気になるのは脱落抜けルールです。失点が一定数を越えたプレイヤーが脱落し、最後の1人になるまで続けるゲーム性です。数比べは人数が多い方が楽しいのに、基本のゲーム性と相反するルールに疑問を感じます。
総じてアイデアはユニークだけど、ゲームとしての面白さのMAXは序盤で終盤は面白いのか疑問です。アンチクライマックス(最初が面白く、後半がイマイチ)なゲーム性だと個人的には思いました。
猫さんの雑学:アンチクライマックスは日本語にすると「竜頭蛇尾」だよ。ドラゴンの頭でしっぽが蛇。序盤が凄く、後半がしょぼい感が凄いね!
まとめ
- 『テーベカード』は4人は多すぎる印象があります。不向きな人数説あります。
- 『ラマダイス』は本家よりリスク管理が難しく、悩ましいと思いました。
- 『政治献金ゲーム』はアイデアは面白いが、噛み合いゲーな気がしました。
- 『トレンディ』は可愛いパーティゲームだと思います。『ラマ』が好きなら買いです。
- 『アタッケ』もパーティゲームですね。盾(万能カラー)がかなり強いです。
- 『フロカティーサーカス』は禁止令を出さない限り、遊び続けるでしょう(笑)。
- 『ドリームファクトリー』はスターが強いです。スターゲー感ありました。
- 『5本のキュウリ』はアイデアは良いです。パーティゲームとしてなら優れています。
今回のベストゲームは『ラマダイス』かな。『テーベカード』も人数が少なければ良いゲームです。
『フロカティーサーカス』は終身名誉殿堂入りゲームなのでベストゲームから除外しています(笑)。禁止令がでない限り遊ぶという指摘は、おそらく正しいです。