ボードゲーム

『世界の七不思議デュエル:パンテオン』レビュー

万神殿の神々が登場!全ては神々の思し召し次第!?

目次

ざっくり解説

 傑作ドラフトゲーム『世界の七不思議:デュエル』の第一拡張です。パンテオン(万神殿)が登場し、ゲームに大きな変化を与えます。神の与えるインパクトは絶大です。

 まず一番の変化は裏向きのカードを開けることにメリットが追加されます。加えて、第二時代以降に追加のアクションとして神カードを起動するアクションが追加されます。

 特に基本セットで大きな不満点だった「カードめくらされハメ」をだいぶ回避できるようにした拡張セットといえます。必須拡張と名高い拡張セットです。

裏向きのカードをめくることのメリットの追加は大きいよ!

長所

 基本セットの不満点の解消。カードめくらされハメの緩和、有り余ったお金に使い道が大分出ます。特に裏向きのカードをめくるメリットは大きいです。

 勝ちパターンが豊富になること。特に神カードを複数から選んで起動可能にする「聖なる劇場」や「門」はあらゆる負け筋を警戒させる一発逆転性を持っています。

短所

 ワンダーを盗む「ラー」がやや理不尽かつ不愉快な強さなこと。このアクションは同じことをやり返せないので猶更です。バランスブレイカー寄りです。

 神デッキごとに強さがまばらな印象があること。中でも壊れ候補の「ラー」含むエジプトはどのようなプレイでも強く、「ローマ」は軍事が絡まないと使いにくいなどです。

付録:神デッキのカードの強さ評価

 本来ここにはベストプレイ人数が来るのですが、書いても仕方ないので筆者の神カードの強さ評価の記事のリンクを貼っておきます。参考になればと思います。

『世界の七不思議デュエル:パンテオン』の神カード評価

ざっくりいうと「エジプト」が強いっすね。エジプトのトークンを安易に相手に取らせてはいけませんね。

個人的な評価

 『世界の七不思議:デュエル』の第一拡張として登場し、多くの人に「必須拡張」と言わせたセットです。筆者的にも「必須拡張」で間違いないと思います。

 ただ元々のゲームもまあまあに複雑なので、いきなり本拡張とセットで遊ぶのは不向きかなと思います。まずは基本セットで流れを覚えてから導入するほうがいいかなと思います。

 第二拡張の『アゴラ』もありますが、裏向きのカードをめぐる駆け引きは本拡張を入れないと改善されません。なので必須度は間違いなく本拡張の方が上でしょう。

 プレイ回数は10回ほど。神カードの強さは絶対頭に入れたほうがいいです。エジプトの神話トークンを回すと66%の確率でラーが飛んでくるので、安易に回さないほうが良いです。

 個人的に「ラー」がまあまあに不快ですが、それを除けば完璧なセットだと思います。あと科学シンボルが少し強化されすぎなところもありますね。これは要検証です。

 基本的にデュエルを遊ぶなら入れない理由はないレベルの良セットです。『七不思議デュエル』は本拡張と併せて完成する。そう思ってもらって差し支えないです。

大佐さん曰く「デュエルはパンテオンを入れることで完成する」とか言っていたよ。ただ「ラー」は確かに不愉快だねえ…。

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