ボードゲーム

『アルケミスト』レビュー

リソース変換は錬金術!資源の価値を決めるのはプレイヤー次第!

目次

ざっくり解説

 錬金術をテーマにしたリソース変換ゲーム。5種類の資源を1~3種類鍋に入れて、別の資源2種類と点数に変換するゲーム。これだけだとなんの変哲もありません。

 凄いのは支払う資源1~5個の組み合わせと得点を1~10点の範囲で、プレイヤーが決めていいことです。かなりブッ飛んだアイデアといえます。

 レシピ製作者は自作のレシピは使えません。なのでよく考えてレシピを作る必要があります。誰かがレシピを使用してくれる度に、ライセンス料みたいな形で資源がもらえます。 

 こういう言い方もできます。最低限度のルールだけ用意してあるけど、あとはプレイヤーで決めてねなゲームとも言えます。全く凄いゲームです。

画像はBGGから。得点と支払いの組み合わせをある程度自由に決められます。

基本的にはリソース変換ゲーム。支払いのパターンと得点はある程度プレイヤーで決めれます。自分で作ったレシピは使えないので気を付けてね!

長所

 プレイヤーがゲームバランスをもろに決めていいこと。かなりヤバイ気がしますが、最低限度の安全弁はあります。ある意味で『ボードゲームツクール』と言えるゲームです(笑)。

 自分の作ったレシピを使われると支払われるライセンス料存在これが結構バカになりません。よく使ってもらえるレシピを作りたいです。

短所

 安全弁が緩いこと。誰かがうっかり無限ループできる組み合わせを作ってしまうことも(笑)。ゲームが壊れないようにするには全員が細心の注意を払う必要があります。

 かなり他人任せなゲーム性。他人が作るレシピしか使えないため、少人数だと半ばコンビ打ちみたいになりハメられて終了なんてことも。人数は4人は欲しいです。

ベストプレイ人数

 4人です。他人の作ったレシピしか使えないので、ある程度人数がいないと楽しめません。人数別の調整は本質的にあまりない寄りです。

 3人・5人も悪くないです。3人はレシピ作ってくれる人が少ないのでイマイチなのでは?と思いますがBGGの投票を見るに悪くないみたいです。5人は長考問題があります。

個人的には4人一択。3と5人はOKな人数ってイメージっすね。問題なく遊べますが、ベスト人数には若干及ばないかなと思います。

個人的な感想

 まさかの得点ルールとその組み合わせをプレイヤーが決めて良いゲームです。リソース変換ゲームでもこんなブッ飛んだゲームはなかなかありません。アイデア賞です。

 ちゃんと最低限度の相場観の指針(もらえる資源が2個なので、資源の個数は察っしてね)とか、点数の範囲、自分がそのレシピを使えないなどの安全弁もあります。

 ただ、安全弁は緩く、盤面ゴチャゴチャしてくると誰かと他の人のレシピと合わせて、うっかりループコンボをデザインしてしまうことも(笑)。

 推定プレイ回数は3回ほど。アイデアは間違いなく凄いです!死ぬまでに一回は遊びたいゲームのアイデア部門代表ですね。なかなかこんなゲームはないです。

 ただリソース変換+アドリブのゲームは今日だと『センチュリー:スパイスロード』という強力すぎるライバルがいます。こちらの方がゲームバランスが良いのがネックですね。

 とはいえ、得点バランスをある程度好きに決めて良いゲーム性は換えが効きません。アイデアだけは本当に凄い。そのポテンシャルを引き出せる人に遊んでもらいたいゲームです。

大佐さん曰く「賛否両論あってしかるべきな得点バランスお任せゲーム。アイデア賞。昔からのゲーマーは一度はプレイすべき」とのこと。

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