ボードゲーム

『クマ牧場』レビュー

『テトリス』のようなタイルを隙間なく敷き詰めるパズルゲーム!

目次

ざっくり解説

 4×4の16マスの牧場を施設・動物を設置したり、拡張したりするゲーム。この時に隙間を作らず埋めていった方が効率が良いです。

 牧場には絵が描かれたマスがあります。そこをタイルで埋めると、施設・動物タイルが獲得できたり動物園を拡張できたりします。効率よく動物園を埋めていくことが大切になります。

 4×4のタイル1つをきれいに埋めるたびに、先取り有利のボーナス要素があります。綺麗に埋めようともたもたしていると、ボーナス面で不利になるデザインが面白いゲームです。

動物園をできるだけ『テトリス』みたいなタイルで隙間なく埋めていくゲーム。1ボード全部埋めたら早いもの勝ちのボーナス点があるよ!

長所

 隙間なく誰よりも素早く、動物園ボードを埋める必要があるゲームシステム。この両方を両立するのは結構、難しいデザインになっています。

 取り合い激しいのに、誰かが極端に不幸にならない絶妙なゲームデザイン。勝っている人だけが楽しいタイプのゲームではないのが凄いです。

短所

 システム的な運要素がほぼないこと。ゲームシステムとしての運要素は、基本ゲームだと動物園タイルのめくれ以外にありません。特に2人は計算高いプレイングが要求されます。

 シンプル過ぎるゲーム性。ほぼ隙間なくタイルを効率よく詰めていくだけのゲーム性で、コンボ(連鎖)や爆発力のある要素はありません。総じて言えば地味です。

ベストプレイ人数

 3~4人です。ボードゲームギークの投票で3人は非推奨票がなく、4人はベスト票が一番多いです。2人もガチですが楽しめる人は楽しめる人数になっています。

 人数ごとのプレイ感は『アズール』に近いです。人数が多い方が人的ランダム要素が増えて、マイルドなゲーム性になります。真剣勝負が苦手なら人数を多くして遊びましょう!

ベスト3~4人。2人も悪くなく、おおよそ何人でも良いです。人数が増えればマイルドになるので、丁度良い人数を探しましょう!

個人的な感想

 『スシゴー』なのでお馴染みのフィル=ウォーカーハーディングのゲームです。彼は万人向けのファミリゲームを作るのが得意な人です。

 元ネタとなったのはおそらく『パッチワーク』です。『パッチワーク』からいろいろな要素を減らして万人向けにした作品といえます。

 加えて多人数で遊べるようにして、オリジナル特有の甘い手が許されないゲームデザインをマイルドにすることに成功していますね。正当進化した作品の1つといえます。

 プレイ回数は3回ほど。基本的に僕は運要素の少ないゲームは好きではありません。しかし、選択肢がほどよく絞られており、わかりやすいです。なのでアリだと思える範囲です。

 悪くないです。3人ぐらいで遊んでみて良ければ買うかもです。シンプルで楽しい万人向けパズルゲームかなと思います。

大佐さん曰く「『パッチワーク』系ゲームとしてはベスト。ちょっとシンプルすぎるけど、僕にはこれぐらいがちょうどよいです」とのこと。

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