ボードゲーム

『ボーナンザ』詳細レビュー

豆を植えて育てよう!手札並べ替え禁止の交渉ゲーム!

 こんばんは、大佐です。今日は交渉ゲームの大傑作の『ボーナンザ』を紹介したいと思います。

 当記事ではこのゲームの魅力とルールを分かりやすく解説しております。是非最後までご覧いただければと思います。

基本情報

タイトルボーナンザ
デザイナーウヴェ・ローゼンベルク
発売年1997年
プレイ人数2~6人(3人ベスト
プレイ時間45~60分
流通状態流通中(1,500円)
言語依存なし
BGG平均レーティング7.0/10点(評価数38000)

ゲームの概要

 ボーナンザはマメを育てるゲームです。プレイヤーの2つの畑を持っており、最大2種類のマメを育てることができます。

 育て方は簡単で同じ豆カードを集めていくだけです。たくさん集めるほど効率よくお金になります。

 しかし、厄介なことにこのゲームでは「手札の並べ替えができない」のです。なので同じ種類だけを育てるという行為に限界があります。

 手札の並べ替えができないことを交換することで解決できるゲームになっています。自然と交渉する流れが起きる傑作交渉ゲームです。

内容物の説明

 まずは主役の豆カードです。8種類あります。6が最小でそこから2ごとに20までの8種類です。数字はこのカードがその枚数分だけ存在するよということを表しています。つまり、20のカードは20枚あるわけです。

 各豆カードには「何枚集めるとコイン何枚に交換できる」というレートが描かれています。それぞれ1~4枚の範囲で枚数が決まっています。

 例えば、上記の画像なら6豆ならば2枚で2コインで、3枚で3コインです。数字の少ない豆は集めるのが難しいので、レートが優遇されています。

 逆に枚数の多い20豆は4枚で1コインとレートが厳しくなっています。多い豆ほどたくさん集める必要があります。

3番目の畑

 最後に3番目の畑カードです。3種類目の豆を栽培できるようになります。ゲーム中に稼いだコインで購入可能です。3コインで買えます。

準備

 まず豆カードをシャッフルします。よく混ぜたら各プレイヤーに1枚ずつ配り5枚になるまで配ってください。このゲームは手札が並べ替えできないのでこの方式で配ると良いでしょう。

手札の順番

 個人的には全員統一して、手札の右か左を一番目と決めておくことをお勧めします。僕は良く一番左を一番目としてプレイしています。

4人以上の準備例と3人の準備例

 3番目の畑は3コインで購入しないと使えないので、どこか適当な場所に固めておいてください。

3人プレイ時の特例

 3人の場合は最初から3番目の畑を配ることをルールではお勧めしています。入れない場合、マメの種類数に対し、プレイヤーの畑の数が少なすぎて難易度が爆上がりします。

手番の流れ

 スタートプレイヤーを適当な方法で決めます。手番は以下の順番で行っていきます。順番は時計回りです。

  1. 手札からカードを1枚必ず畑に植える。その後任意でもう1枚植えて良い
  2. 山札からカードを2枚めくり、交渉を行う
  3. 交換した豆を畑に植える
  4. 山札からカードを1枚引くを3回行う

 この4ステップを各自、時計回りに行っていきます。

畑のルール

 畑にはいくつかルールがあります。大前提として各プレイヤーは畑を2つ持っています。表示するものは存在しないので、空想上の畑です。

 各プレイヤーは空想上の畑を2つ持ちます。植木鉢が2つあると想像してください。

 それぞれの畑には1種類の豆を植えられます。つまり2種類の豆を育てることが可能です。

 畑には同じ種類の豆を追加でくっつけてカードを出していきます。同じ種類の豆をたくさん集めることで、価値が上がっていくので頑張って育てましょう!

1.手札からカードを1枚必ず畑に植える。その後任意でもう1枚植えて良い

 まず手番の最初にやることは豆を必ず1枚植えてください。手札の一番最初のカードを1枚、畑に植えてください。これは必ず行う必要があります。

 その後、任意でもう1枚植えて良いです。これはやりたくなければやらなくて良いです。

 この時に自分の畑がいっぱいなのに、新しい豆を植えなければいけないことが起こり得ます。その際はすでに育てている豆をどれかを売却して、植えてください。

重要ルール:豆の売却

 結構決まりごとが多いです。何度も読み返せるよう、この項だけまとめておきました。

  • 豆の売却はいつでもOKです。例えあなたの手番でなくても可能です!
  • 1つの畑を選んで、その豆を全て売却します。畑の豆の部分的な売却はできません。
  • 売った時に何コインになるか計算し、コイン枚数分を売ったカードを裏向きにして手元に保管します。それがあなたの稼いだお金です。
  • 残りのカードは単純に捨て札にします。
  • 単体の豆は売却できません。2枚以上の豆しか売れません。ただし、例外あり(後述)
  • 場合によりまったくお金にならないこともあります。その場合は、その畑の豆を全て捨て札にするだけです。

 コインとして手元に置くことで豆カードはどんどん減っていきます。少ない枚数の豆はかなり減ります。これは仕様です。

1つしかない豆を売却できる例外

 全ての畑に1つの豆しか植えられていない状態で、売却しなければいけなくなることがゲーム中に起こりえます。この時だけ例外として単体の豆を売却することが可能です。そうでないと詰みが発生します。

 3番目の畑が買える場合でも、売らずに畑を買って植えることは強要されないと思います。特にルールにそう明記していないので、強要されることはないと考えています。

2.山札からカードを2枚めくり、交渉を行う

 次に山札からカードを2枚めくって表向きに場においてください。この2枚を今からあなたが植えるか、誰かと交換しないといけません。つまり、この2枚に引き取り手が見つからないのなら、あなたが植えるしかありません。

 この時に手札の豆カードを交えて交換しても構いません。また手札の豆のみで交換しても構いません。手札のカードは基本、順番通りに植えていきます。なので順番的に邪魔な豆は交渉で出してしまいましょう!

 交渉で手に入れたカードは一旦脇にどけておきます。これらは手札に加えてはいけません。したがって、交渉にも使えません。脇にどけたカードはあとで自分の畑に植えます。

交換した豆は必ず植えます。要らない豆を引き取らないようご注意ください!

あげる(寄付)について

 手札やめくれた豆を単に相手にあげることもできます。手札の順番上、やむなくプレゼントしてでも処分したほうがいい場面は、ほぼ必ずおきます。

 寄付をするときは相手の同意が必要です。いわゆる押し付けはできません。将来の約束を取り付けるのは自由ですが、それを守るのも自由です。

交渉の時の重要なルール

 比較的忘れやすい、確認したいと思う2つのルールをここにまとめておきます。この2つのルールはとても重要です。初回はうっかり無視しがちです。

重要なルール1

交渉は手番プレイヤーとその他のプレイヤーの間でしか行えません。かならず手番プレイヤーを絡めてください!

重要なルール2

交渉成立するまで手札のカードを抜くのは禁止されています。一時的に抜くにしても、成立してからにしましょう!

2のルールはマジで最初はよくやってしまいます。公平性の点から禁止しておいて正解だと思います。

交渉例

 この状況で12豆と手札の20豆をなんとか処分したいとします。こんな風に交渉を進めていきます。

猫さん

めくれた8豆は欲しいけど12豆は要らないなあ。欲しい人いない?

Twitterバード

じゃあ僕の10豆と君の12豆を交換しよう!

猫さん

OK。じゃあ成立で!(お互いに豆の受け渡しをする)

次は手札の20番なんだけど……。

反論くん

20豆は欲しいけど、あげられるものがないよ!

猫さん

マジかあ!しょうがないなあ。20豆あげるから、あとで僕の豆引いたらお返ししてね。

反論くん

考えておくよ(出すとは一言も言っていない)

猫さん

(これお返しもらえないやつだ!)

 これはあくまで一例です。ルールで許されている限り自由にやり取りしてよいです。ちなみに未来の約束はしても良いけど、守る必要はありません。

3.交換した豆を畑に植える

 ここで初めて交換した豆を一気に全員が植えます。複数種類の豆を植えなければならない人は、それを任意の順番で植えることができます。

 自分の畑の数より多い種類の豆を受け取ったら、すでに育てている豆を換金する必要があります。換金して畑の空きを作って、新たなに豆を植えてください。

4.山札からカードを1枚引くを3回行う

 3枚まとめて引くのでないのにご注意ください。手札の一番最後に1枚ずつ引いて付けていく感じです。

 山札がなくなった場合、捨て札をよく混ぜて山札を再度作り直します。これで1人の手番は終了です!

ゲームの終了

 山札が3回無くなったらゲームは終了です。2回目、3回目の山札はコインにした枚数、栽培中の豆が循環しない分、1回目より少ないです。

 現在進行中の手番を完了するまで続けます。交渉用のカード2枚が足りない場合は、1枚だけで交渉フェイズを行います。

1回目の山札が尽きた段階でゲームの60%ぐらいが終わるイメージですね。2回目が尽きたら90%ぐらいです。

得点計算

 全ての畑の豆を現在の価値で換金します。その後コインの総数を全員で比較して一番多い人が勝ちです。

 同じ枚数なら手札の枚数で勝者を決めます。同じなら勝利を分かち合います。

うちはコインを数える時によく玉入れ方式で数えます。枚数をコールしていって、みんなで場に出していきます。カードを出せなくなった人が脱落していくやり方です。

間違いやすいところ・疑問に思いやすいところ

 実はかなり多いです。ゲーム自体はシンプルなのですが、ルールとして制限されている箇所が多く、思ったより複雑です。

  • 手札の上限はありません
  • 交渉で交換した豆を再度交渉に使うことはできません。受け取った人が後のフェイズでそれらを一斉に植えます。
  • お互いの手札の同じ豆同士の交換はOKです。お互いに手札の順番を無視して植える抜け道的な方法として認められています。
  • 例外として、自分の手持ちの畑の豆が全て1枚のみ場合は、単体の豆を処分することが許されます。それ以外は2枚以上の豆を優先してください。
  • 山札を使い切ったターンは最後までやります。メビウス訳では「ただちに終了」とありますので、要注意です!
  • 特に6の豆は売り方が悪いと、処分の難しくなる1枚だけを山札に残して循環することがあります。これは仕様です。
  • 3番目の畑の購入と豆の売却は、誰の手番中でも行えます。

「最終ターンは最後まで行う」は実は調べていて、初めて知りました。メビウス訳で遊んでいた人は要注意です!

まとめ

このゲームは手札の並べ替えが禁止されています。手札の右か左を全員統一して、先頭と定めてプレイしましょう。

手番の流れ

  1. 手札からカードを1枚必ず畑に植える。その後任意でもう1枚植えて良い
  2. 山札からカードを2枚めくり、交渉を行う
  3. 交換した豆を畑に植える
  4. 山札からカードを1枚引くを3回行う

1.手札のカードを畑に1枚植える

  • 1枚目のカードは必ず。2枚目は任意
  • 畑がいっぱいの時は何か売却して植える
売却ルール
  • 基本は2枚以上の豆しか売れない
  • 売ったカードはコイン分手元に確保して、残りを捨てる
  • 1つの畑を選んで全て売ります。畑の一部だけ売るのはできません。
  • お金にならない売却も可能です。
  • 全ての畑が単体の豆しかない場合のみ、単体の豆を処分できます。

2.山札からカードを2枚めくり、交渉を行う

  • めくれた2枚は植えるか交渉する必要があります。
  • 交換したカードは一旦脇にどけておきます。
  • 交換したカードを交換に出すことはできません。
  • 手札のカード同士の交換も可能です。
  • 交渉は必ず手番プレイヤーとだけ行ってください。
  • あげるのは相手の同意が必要です。
  • 未来の約束はしてもよいけど、守る義務はありません。

3.交換した豆を畑に植える

  • 先ほど交換して脇にどけたカードを一斉にここで植えます。
  • つまり要らないカードは受け取ってはダメということです。

4.山札からカードを1枚引くを3回行う

  • 1枚ずつ手札の最後尾につけていきます。
  • まとめて3枚引いてはいけません。

ゲーム終了条件と得点計算

  • 山札が3回尽きたら、その手番を最後までやってゲーム終了!
  • 2回までは捨て札をシャッフルして山札を作り直します。
  • ゲーム終了後、全ての畑の豆を現在の価値で売却します。
  • お金の多い人が勝者です。同じ金額なら手札の枚数で勝敗を決めます。

評価と感想

 まずは公平に良いところと悪いところに触れていきます。

  • 手札並べ替え禁止の交渉ゲームという高いオリジナリティ!
  • 必然的に交渉が発生するゲーム性
  • やっていて自然と会話が増える鍋のようなゲーム性
  • メンバー次第ではシビアな交渉ゲームに変身することも
  • 交換して集めるというのがシンプルに楽しい
  • 慣れないうちは交渉時に成立していないのに、手札からカードを抜いてしまいがち
  • 慣れるまでは、手札の並べ替えもやってしまいがち。
  • 細かいルールが多く、手札がらみのルールと合わせて、初回は何かしら間違ってプレイしがち。
  • 6豆が1枚だけ山札に残ると、半端じゃなく面倒になる。救済ルールが欲しかった。
  • 購入する3番目の畑が弱い。実質機能していないルールになりがち。

どんな人におすすめ?

 少々ルールこそ複雑ですが、ゲームが動くところを見れば極めてシンプルです。大まかな流れを覚えるだけなら、難しくないです。

 ある程度ゲームに慣れた頃合いに、最初は間違ってもいいからとチャレンジしてみたら良いかと思います。このゲームは熟練者でも何かしら初回は間違うゲームです。気にせずトライしましょう。

 ゲーマー同士でもシビアが交渉が楽しめます。オリジナリティの高い替えの効かないゲームなので、ゲーム歴の長い人も一度はプレイしてみてほしいです。

個人的な感想

 間違いなく傑作です。同作者の『マンマミーア』といい、AMIGO社カードゲームの界の両翼といって良い出来です。AMIGO社のカードゲームのポテンシャルの高さと、その素晴らしさを十二分に味わえます。

 筆者はこれをよく3人で遊びました。3~5人いずれの人数でも楽しく、交渉ゲームなのに良い人数が広いのも好感度高いです。

 シンプルなルール、集めてコレクションしていく楽しさ、自然と会話が起こるゲーム性、可愛いイラスト。これだけそろって面白くない理由がないです。マストバイ(購入不可避)&マストプレイです。

推定プレイ回数30回40回以下
僕のPlay:game点数評価9点/10点(素晴らしいゲーム。常にプレイ)
今後の予測変動幅7~10点

ボーナンザを買う!

 絶版の匂いがしますが、メビウスゲームズのサイトでは普通に在庫あるみたいです。少なくともカートには入れられました。

 他ではプレミア価格で販売されていることが多いので、今のところはメビウスゲームズの直販がお勧めです。卸元にあって、なぜ小売り店にないのでしょう?不可思議な現象です。

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