ボードゲーム

『エル・グランデ』レビュー

タワーの存在感は圧倒的!エリアマジョリティーの代表級の作品!

ざっくり解説

 9つの地域で部下の送り合い合戦をするゲームです。各地域ごとに送り込んだ部下の数で上位の1~3名プレイヤーは得点を獲得できます。部下を貯めて、得点計算の時に一気に開放できるタワーがあり、ここにも部下を送り込めます。

 部下の送り込みはまずストックから手元に引き出し、出撃OKの状態にしなければなりません。部下を手元に多く引き寄せるには手番順で遅くなる選択をしないといけません。なので、手番の速さと部下の出撃可能数を天秤にかける必要があります。

 他にもアクションカードがあります。毎手番1つ選んで実行します。この効果はなかなか強力で一筋縄でいかないゲーム性になっています。最も得点を稼いだ人が勝ちです。

長所

 タワーのアイデアが素晴らしいこと。部下を貯金箱のように貯めておけて、得点計算の時に指定した地域に放出できます。行き先を秘密ディスクで指定する読み合いの要素。本作の楽しさの大半がここに凝縮されています。

 部下の出撃可能にするか、手番順を取るのかという分かりやすいジレンマ。常に手番順を取ることは難しく、どこかで我慢のタイミングが必ずやってきます。

短所

 長時間なのに計画を立てるのが難しいゲーム性。特にアクションカードの効果は強力で盤面に影響を大きく与えます。巻き添え被害を出すものなどもあります。好みが分かれます。

 メリットがあれば最下位でも潰されるゲーム性。前述のカードの効果の範囲攻撃の巻き添えにあうことあります。情けと容赦が欲しくなる人には不向きかもです(笑)。

ベストプレイ人数

 5人です。このゲームは人数毎の調整はありません。人数が減るほどマップがだだっ広く感じるようになります。最低4人は欲しいです。

 3人は半数近くが非推奨。遊べなくはないレベルかと思います。2人は8割以上が不向きとしており、なぜプレイ可能にしたのか疑問に思う人数です。

古いゲームなので人数別の調整がなく、最少人数の2人はプレイに不向きです。こういうことは昔のゲームにはよくあります。

個人的な感想

 有名デザイナーのクラマーの代表作級のゲームで、今でもオールタイムベストに本作を挙げる人も少なくない作品の1つです。

 タワーのアイデアは素晴らしく、投入された部下の数は決算の時になって明らかになります。それをさらに秘密ディスクで指定して一斉公開して、その地域に送り込む。タワーのシステムだけでも、本作を味わう価値は十二分にあるアイデアだと思います。

 プレイ回数は3回程度。ボードゲームアリーナで久々に遊びました。遊んでみて思ったのが人間の織り成すランダム要素が激しく、長期的な計画を持ってプレイするのが難しいなと思いました。

 タワーのアイデアは本当に素晴らしいのですが、特殊カードの効果が巻き添え被害を出すものがあったりします。負けている時に巻き添え被害でついでにやられるとキツいですね。この辺が合わなかったです。

 たぶん積極的には遊ばないです。クラシック(名作)なのは間違いないですが、ちょっと粗っぽい部分も含めてのクラシック(古風)なゲームです。そこを理解した上でプレイされると良いと思います。

大佐さん曰く「アイデアは良いんだけど、荒っぽい部分も含めてクラシックなゲーム、必然的に合う合わないが分かれるゲーム」とのこと。

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