ボードゲーム

『ハシ』レビュー

えっ!?もう掛けるところがない!矛盾との戦いの橋掛けゲーム!

目次

ざっくり解説

 カードの指示にしたがって島ボードに橋を掛けていく、ホワイトボード用のペンを使ってボードに書き込んでいくゲームです。

 島には数字を書き込みます。その数字が島に掛けられる橋の本数です。もしこれを達成したらその島は完成した島として得点対象になります。完成した島にもう橋は掛けられません。

 ご想像の通り、序盤は楽ですが終盤は「どこに橋を引けばいいんだ…」となるタイプのゲームです。そこに競わせる要素があったりと面白くできています。シンプルな合理的な目標達成を競うゲームです。

カードの指示に従って島に数字を書き、橋を掛ける。数字分の橋を書いた島は完成で得点に。を繰り返していくゲームです。

長所

 シンプルなままならなさ。後半は特に厳しく、特に島に書いた数字に後悔すること間違いなしです。過去の自分の決断に大いに悩まされます。

 青旗、赤旗の描かれた島は早く完成させるとボーナスがあります。完成を先延ばしにすると終盤楽だけど、ボーナス点は欲しい。そういうゲーム性になっています。

短所

 基本的にはソロプレイで相手に干渉する術はないです。ボーナスの取り合いだけが競争要素としてありますが、それだけです。

 5の島に6本橋を掛けていたとか、めちゃくちゃよくあるゲームです。ヒューマンエラーを起こしやすいゲーム性です。間違いなくプレイすることがまず難しいです。

ルールは分かっていてもルールミスするタイプのゲームって大佐さんが言っていたよ。

ベストプレイ人数

 3人です。基本ソロプレイよりなので何人でも変わらないんですが、2人だと単純に勝敗だけで競う形になりやすいです。ボーナスを競う過程で人数は3人ぐらい居たほうが良いと思います。

 基本は何人でも良いです。しかし。人数は多い方が他人どんな風に橋を掛けたのか見て楽しむ楽しさがあります。個人的には2人でも楽しいけど、少し寂しいかなと思います。

人数はいなくても楽しめます。しかし、他人の描いた橋を見て楽しむ観点からいくと人数は居たほうが楽しいです。

個人的な感想

 有名どころでいくと『もっとホイップを』の作者です。パイの切り分け問題のような胃のキリキリするようなゲーム性ではなく、本作ではもっと気軽な自分との戦いといった形のパズルゲームになっています。

 完全に矛盾、つまり過去の自分の決断とシステムとの戦いのゲームです。理不尽にどう立ち向かうかセンスが問われるゲームといえます。そこに競争要素をいくつか加えたって感じの作品です。

 プレイ回数は1回。とにかくヒューマンエラーとの戦いです。ルールはわかっていてもルール通りにプレイするのは難しく、後から5の島に6本橋を掛けていたとか判明しやすいです。

 この辺が良く起こるとしっかり認識して遊ぶと良いでしょう。後から間違いに気づいた時の処理等が決まっていたらよりプレイヤーに優しかったと思います。

 その辺が惜しいのですが、基本はシンプルな競争があるパズルゲームで万人におすすめできます。『もっとホイップを』と比べると本作の方が万人向けです。

ヒューマンエラーとの戦いですね。ルールミスなく正しく遊ぶのが難しいのが欠点だけど、そこを了承できる人には楽しめると思います。

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