発掘はロマン!考古学者を派遣し合い、お宝をゲットしよう!
目次
ざっくり解説
クニツィアのエリアマジョリティーゲーム(多数派争い)ゲームです。プレイヤーはお宝をゲットするために、考古学者を発掘現場に送りその数を競います。
石の道が考古学者かキューブで埋まればお宝の発掘が発生。1位・2位がお宝をゲットできます。2位もある程度の数を置かないと1位に独占されてしまうので要注意です。
ゲーム終了時にはお宝5種類のうち、自分のパトロンに依頼された種類のものを差し出します。残ったお宝で最多争いの1位とセット数が得点になります。

考古学者を発掘現場に送り込み、最多と2位がお宝をゲットできるゲームだよ。1位独占があるので2位もある程度頑張らないといけないよ!
長所
2位もある程度頑張らないといけないこと。エリアマジョリティーの効率の良いプレイングを咎めに来ていて、野心的なデザインといえます。
同じ個所を後から発掘した方が価値が高いゲーム性。考古学者を突っ込みまくってもさっさと発掘してしまったら意味がありません。発掘のタイミングが非常に重要になります。
短所
全くダイナミックな要素のないゲーム性。総じて展開が地味でハプニングの類はほぼありません。面白さの要素がプレイヤー同士の駆け引きが中心といえます。
手番数が均等でないこと。終了条件を満たすとそこでゲームが終わらせられる(終わる)仕様です。プレイ時間やゲーム性を加味すると軽視できる短所とは言い難いです。
ベストプレイ人数
3人です。4人も良いですが、ゲームの流れを読むのが難しくなります。あと終了タイミングの兼ね合いの手番損失のリスクが大きくなります。なので3人がベストでしょう。
2人は賛否が分かれます。ガチゲーになるので、そこが楽しめる人は楽しいです。気軽に遊びたい人には不向きな人数といえます。個人的には2~3人用ゲームかなと思います。
個人的な感想
クニツィアのエリアマジョリティー(多数争い)ゲームです。エリアマジョリティーの短所の1つプレイヤー同士でゲームバランスを取るところが緩和されています。
他にも独占を露骨に狙うとほぼ全マス自分で埋めるハメになりやすく、そうなると手番効率が良いとは言い難いです。バランスが絶妙で良いゲームだと思います。
その反面、配置できるコマ数がいくらかランダムだったり、終了タイミングの問題があったりと手放しに誉めることも難しいです。ややプレイする人を選ぶゲームなのは間違いありません。
プレイ回数は2回。後から発掘されたほうが良いゲーム性と、考古学者のランダムで思ったよりコントロールが利きません。個人的にはほどよくマイルドになっている印象です。
クニツィアのゲームは脚色は最低限で本質で勝負という色合いが強いですが、本作もその例に漏れません。駆け引き中心の渋いゲームです。
個人的にはプレイ感は非常によく、2人(テストプレイ)でも面白いなと思いました。数回は遊んでみたいと思える出来です。佳作~良作はほぼ確定かなと思います。良いゲーム。