ボードゲーム

『イムホテップ』レビュー

キャップストーンを置くのは誰か!?ピラミッドの建築で貢献度を競うゲーム!

ざっくり解説

 このゲームではプレイヤーは建築家になって、ピラミッドを中心とする建設事業に従事します。基本的なアクションは船に石を乗せて、その船がどこに運ばれるかで何に貢献するかが決まります。

 プレイヤーは船に石を乗せるか、任意の船を一隻どこかのボードに移動させます。石の乗った船がボードに移動して、初めて対応するアクションが実行できる方式です。処理順が絡むので船に置かれた順番も大切です。全ての船が出航したらラウンド終了。これを6ラウンドやって合計得点が高い人が勝ちます。

 アクションには得点を加算したり、アクションを有利にするカードが手に入る「市場」。石の個数で最多を競う「オベリスク」。真ん中やキャップストーン(一番上)に置くと点数が高い「ピラミッド」があります。

 まとめると、石を船に乗せる→船をアクションスペースに出航→アクション実行を繰り返すゲームです。それでうまくなんやかんやに効率よく貢献した人が勝ち。そういうゲームです。

自分が石置きまくった船が、送りたかった場所と違うボードに送られることも(笑)

長所

 船の取り合いが面白いこと。自分だけの船を作るか、他人の船に乗り合わせるかの2択は難しいです。自分だけの船を作ると、予定外の場所に送られることもあるのでこの2択のバランス感覚が大切になります。

 石の補充のタイミングが悩ましいこと。石は自動で補充されず、1回休んで補充する必要があります。なのでこの休んで補充をどこに挟むかは非常に悩ましい要素といえます。

短所

 制御不能度の高いゲーム性です。船を自分の石だけで固めても、他人に思惑場所出航されるリスクがあります。乗り合わせると他人の思惑次第になりやすいです。なので、何をして良いのか戸惑いやすいです。

 オベリスクの置き場にキューブを縦積みするので、倒壊のリスクがあります。ゲームデザインの段階で気付いてほしかったです。ボードは狭いので別の置き場に管理したくなります。

写真はBGGからです。灰色のキューブがもうすでに危ない(笑)

ベストプレイ人数

 4人です。このゲームは人間的なランダム要素を楽しむゲームだと思います。人数が減ると人間的なランダム要素が減ってガチゲーになっていきます。2人は真剣勝負ですが、逆に没個性なゲームになる気がします。

 とはいえ2人も真剣勝負が許容できるならアリです。7割の人が推奨しています。ただ2人は2人用に特化した『イムホテップ:デュエル』が存在するためか、やや推奨人数は少ないです。

 3人は2人と4人の中間を行くプレイ感です。3人は非推奨が一番少ない人数なので、裏のベスト人数ともいえます。

ベストは4人です。しかし非推奨が少ないのは3人です。なので4人と3人はどちらが合うかは人によるって感じかと考えています。

個人的な評価

 『スシゴー』のフィル=フォーカー・ハーディングの手掛ける本格ゲームです。『プエルトリコ』のように権限を分散してアクション決定の過程を複雑化したゲームかなと個人的には考えています。

 見た目ゴツめでルールだけ聞くとガッチガチの運要素のない真剣勝負ゲーに思えますが、そんなことはありません。むしろ、人的なランダムが強く計画を立てるのが難しいぐらいです。さほど深く考えずに遊べるゲームなんですが、見た目・ゲーム性とそれが刺さるプレイヤー層でミスマッチが起こっている気がします。

 本作はだいたい本格的な建設ゲームを求めてガチの人が買って合わなかった。気軽に楽しめるゲームを求める人は手に取らないという、不幸な事故・悲劇が起こりやすいゲームかなと個人的には思います。

 プレイ回数は1回。ボードゲームアリーナで遊びました。プレイ中に指針があまりなく、何をして良いのかわかり難かったです。個人的には「船の出航には最低1個は自分で石を積んでいること」ぐらい制限があっても良かったのでは?と思います。自分の石だけの船を作ると変なところに送られるリスクがありますので。

 ちなみに筆者は2人だとほぼ運がないので苦手、3人でも何をして良いのかわかりにくく苦手でした。すいません。合わないゲームでした。4人でワイワイ「変なところに俺の船を送るなよ~」みたいに楽しめば良いのだと思います。

僕の船をすでに単独1位のオベリスクに送るのは、やめるのだ!みたいに楽しめば良いのかも!

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