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『インフェルノ』レビュー

赤のカードだけは勘弁!数字カードを相手に押し付けるゲーム!

目次

ざっくり解説

 このゲームは12枚配られた手札を場に出していき、できるだけ引き取らないようにカードを出していくゲームです。

 カードは5色あります。数字1~5までです。カードを出す際には最初の一枚は自由です。その後カードを出すには、最初の1枚のカードと色か数字が同じ必要があります。

 この時にカードが出せない、あるいは出したくなければ引き取ります。引き取ったカードは1枚-1点です。ただし赤色のカードだけは1枚あたり数字(1~5)が失点となります。

 これを誰か手札を使い切るまでやって、最も失点が少ない人が勝ちます。シンプルな失点を押し付けるタイプのゲームです。

12枚のカードをできるだけ引き取らないように場に出していくゲーム。あえて出さないを選択して引き取ることも結構大事。

長所

 小さく失点を抑えることも大事なゲーム性。このままカードを出していくと負けそうだなあと思ったら、小さくカードを引き取ることも大切なところは面白いですね。

 小さすぎる引き取りにリスクがあること。山札からカードを追加して、最低3枚は引き取らないといけません。赤のカードが降ってくることも(笑)。

短所

 ベストプレイ人数とゲームバランスの調整がかなり粗いこと。詳しくはベストプレイ人数の項で後述します。なかなかに粗めのバランスになっていると思います。

 ゲームバランスが赤のカードゲー感があること。最初の1枚を赤からスタートされる、単純に赤色を持っていない人が辛いだけとなります。もはや事故のです。

ベストプレイ人数

 6~7人です。人数別の調整はなし、100枚のカードを1人12枚ずつ配るだけです。残りのカードは3枚以下の引き取りのランダム失点枠という潔さです。

 少人数だとめちゃくちゃカードの偏りが発生します。6人でおよそ約70%+α(ランダム失点分)、7人だと約80%+αのカードが登場します。6~7人が良いのも納得ですね。

昔のゲーム特有の人数別の調整の粗いゲームです。ベスト人数で遊ぶことが重要なゲームです。必要最小が5人、ベスト6~7人ですね。

ソロでも遊べることがわりと当たり前の現代では考えられないかも…

個人的な感想

 シンプルな押し引きが売りの失点回避のカードゲームです。シンプルでゲーム初心者も楽しめるゲームです。テンデイズゲームズさんから日本語版がリリースされています。

 ベスト人数面はゴリッゴリのレトロゲームで、調整は全くなしという潔さ(笑)。現代では考えられないですね。昔はこれが当たり前でした。昔のゲーム(特に90年代)を買う時はベストプレイ人数は絶対調べる癖をつけることを強く推奨します。

 推定プレイ回数は3回程度。久々に5人でプレイしましたが、まあまあ楽しめました。ただ、赤のカードからスタートされて、死ぬ未来が確定する時は結構萎えますね。

 正直ゲームバランス、ベスト人数面の調整が粗いです。失点回避系のゲームは競合が多く同作者なら『ポイズン』、『エスカレーション』。ほかに『ぶくぶく』、『パレード』、『6ニムト』などと非常に競合は多く、僕があえて本作を遊ぶ理由は少ないかなと思います。

 パーティゲームが好きな人には合うと思います。山札からの追加失点の事故、赤いカードもりもりを引き取らせるなど、ゲーム側がパプニングを起こしてくれて楽しませてくれます。

大佐さん曰く「ゲームバランス、ベスト人数ともに粗い調整。僕は『エスカレーション』のが好きかなあ。パーティゲーム好きな人は楽しめると思う」とのこと。

日本語版について

 本作には日本語版があります。イラストは少し大人向けで賛否の分かれるものとなっています。万人向けのパーティゲームと少し噛み合わないデザインかなと個人的には思います。よろしければどうぞ。

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