ボードゲーム

『ケルトカード』レビュー

願いの石を集めよ!元カードゲームの『ケルト』が再びカードゲームに!

目次

ざっくり解説

 クニツィアのカードゲームで、有名な作品の『ケルト』のカードゲーム版です。基本のカードプレイは本家と同じく、数字の低い順・高い順どちらもOKです。

 そこに使い勝手の良いワイルド(万能色)カード、終点カードが追加されました。加えて手札を捨てないと取れない願いの石が登場しました。

 ボードのボーナスの取り合いという駆け引き要素が消えた分、願いの石を巡っての捨て札・石の取り合いという形で駆け引きを生んでいます。

 5色のカードは一定枚数以上出さないと失点ですが、終点とワイルドカードのおかげで到達しやすくなっています。最終的にいい感じにカードを出せたプレイヤーが勝ちます。

できるだけ同じ色のカードをたくさん出すゲーム。ワイルドカードのおかげでカードの枚数出すのは易しくなっているよ!

長所

 ワイルド(万能色)・終点カードの存在が良い。これにより一定枚数以上出さないとダメというゲーム性がマイルドになっています。良い調整と言えます。

 願いの石を巡る駆け引きが絶妙。基本カードを捨てたくないゲーム性で、それを要求してきます。取得タイミングは極めて重要だけど、難しすぎない絶妙なバランスといえます。

短所

 独特の得点システムなのに得点記入シートもサマリーもない。いちいち計算する必要があり、現代のゲームと比べると不親切だなと思う部分があります。

 願いの石をやらない理由がない寄りなこと。0枚だと-4点とキツいです。同色6枚プレイで3点のゲームで-4は厳しいです。1枚は取得したほうが良いと思います。

ベストプレイ人数

 3人です。カードの総枚数、願いの石ともにプレイヤーの人数別の調整はありません。特に石は2人なら石は余り気味で、4人なら石の取り合いは厳しくなります。

 なので程よい人数でプレイすることが重要になります。とはいえ2人も85%近くが推奨しており、4人も90%近くが推奨する人数なので、わりとどの人数でも良いと思います。

ベスト3人。特に願いの石は人数別の調整がないので、良い人数で遊ぶことが重要。とはいえ、他に人数も悪くはないです。

個人的な感想

 クニツィアの『ケルト』のカードゲーム版です。元々『ケルト』が『ロストシティ』のボードゲーム版だっただけに、再カード化という複雑な経緯のあるゲームです(笑)。

 『ロストシティ』と比較すると無骨な高数値の強いゲームバランスが改善されています。『ケルト』と比較するとカードプレイの自由度が上がっており、面白くなっています。

 カードプレイの自由度の上昇や願いの石の捨て札の駆け引き等、『ケルト』と比べて玄人向けの調整が多く、クニツィアらしくゲーム自力が問われるゲームになっています。

 プレイ回数は5回程度。久々に遊びました。悪くないです。ボード版は同色を後から追いかける側が厳しいので、そこが改善されていると思いました。

 反面、ゲーム難易度は上昇しています。とはいえ同色をたくさん出せばよいので、万人向けの分かりやすさもしっかり備わっています。良いゲームです。良作!

大佐さん曰く「玄人向けなとこと万人向けのバランスが素晴らしい良作。ただ得点計算が面倒。サマリーか得点シートは欲しいかな」とのこと。

付録:ケルトファミリーの難易度

 自分がプレイしたことある、『ロストシティ』、『ケルト』、『ケルトスパイラル』、『ケルトカード』を難易度順に並べると以下の通りになると考えています。

 『ロストシティ』<『ケルト』<『ケルトカード』<<『ケルトスパイラル』て感じですね。『ケルトカード』までは十分万人向けだと思います。

 自分はケルトカードが一番合うかなと思います。『ケルトスパイラル』は僕には早すぎましたね(笑)。

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