広大な領土に国を建てよう!欲しい地域は早い者勝ち!
目次
ざっくり解説
このゲームではプレイヤーは国を作るため、ゲームボード上の広大な領土を奪い合います。典型的な陣取りゲームです。良い場所は早いもの勝ちというわけです。
手番に地形1種類を表すカードを引きます。その地形に最大3つの自分の植民地コマを置くことができます。また特定の種類の領土や、領土のパターンなどで得点が貰えるカードが配られ、その指示にしたがって国を拡大していく必要があります。
ボード上には実質、手数を増やす等しい特殊タイルがあります。とても強力です。誰かが植民地コマを置き切ったらゲームは終了です。最も得点を稼いだ人が勝利します。
カードの指示に従ってコマを置いていき、特定パターンの領土を作ることが主な目的だよ。実質手番が増える特殊タイルは超強力なので、絶対取ろう!
長所
シンプルな陣取りゲーム。特に良い箇所は早い者勝ちという分かりやすいゲームです。昨今の要素の多いゲームに慣れていると驚くほどシンプルです。
組み換え式ボードと、勝利点カードの組み合わせにより毎回変わるゲーム性。この2つの分かりやすいリプレイしたくなる仕組みが用意されています。
短所
強力すぎる特殊タイル。コマが置ける個数が増加するものが多く、実質的な手番増加に等しいです。取らない理由がなく、プレイの幅を制限している可能性があります。
かなりの実力ゲーなこと。ボードゲームアリーナの統計でみるとトッププレイヤーの勝率は7割を超えています。実力者に勝つのは難しいゲームと言えます。
ベストプレイ人数
4人です。基本的に人数毎の調整はありませんので、人数が減るほどボードが広く感じられます。これを聞いて意外に思うかもしれませんが、何人でも良いです。
人数が少ないと『囲碁』のように相手を良い場所から締め出したり、囲い込んだりできるのでそれはそれでゲームが成立します。2人でも非推奨は僅か18%弱で、必要十分に十分達しているといって良いでしょう。また3人は一番不満の少ない人数です。
人数毎の調整はないのですが、ゲーム性の変化で対応できているって感じです。2人でも面白いです。狙った調整であれば神調整だと思います。
個人的な評価
『ドミニオン』の作者ヴァッカリーノの作品です。怪物ゲーム『ドミニオン』を生み出した後にリリースされ、その評価は当時でも『ドミニオン』同様に賛否両論でした。
ゲームとしては極めて王道の陣取りゲームです。ちょっと特殊タイル強すぎるかなと思いつつも、全員がそれを理解して遊べばゲームを構成する1要素に落ち着きます。
特筆すべきは人数毎に調整するのではなく、ゲーム性の変化で何人でも面白いゲーム性ですね。これは計算してやっていたら天才だと思います。
プレイ回数は2回。いずれも2人プレイでボードゲームアリーナで遊びました。気になる人は実際に遊んでみて購入を検討すればよいと思います。
基本的にめくれ運があるものの、プレイ感はほぼアブストラクト(運のないゲーム)って感じです。めくれた地形で一番良いと思う場所を選んで置くって感じです。
僕はアブストラクトは基本好きではないので合いませんでした。それだけですね。手堅くできていますし、陣取りが好きならプレイしてみる価値はあると思います。あと間違っても『ドミニオン』みたいなものは期待しないほうがいいです。
「アブストラクトは専門外」の大佐さん、やっぱり合わなかったのね。とはいえアブストラクトや陣取りが好きな人にはおススメなんだって。