ボードゲーム

『アルナックの失われた遺跡』改定レビュー

道具と装備を揃えて、いざ冒険に出発!10回以上遊んだ改訂版!

目次

ざっくり解説

 基本はコマを置いて良い場所を取り合う「ワーカープレイスメント」と、固有の山札にカードを追加してデッキを強くする「デッキ構築」の2つから構成されるゲームです。

 中でもデッキ構築の部分は、お金や方位磁針でアイテムを買いそろえて、冒険の準備をするって感じです。イメージしやすいです。

 良い場所の取り合いも「新たな場所の発見」の要素があります。そこにはボスモンスターである「守護者」が待ち受けており、退治するとボーナスがあります。

 勝者は総合的な成績で決まります。装備を整えて、未開の地と遺跡の探索の冒険に乗り出そう!みたいなノリのゲームです。

お金で装備を整えて、遺跡探索と未開の地を冒険するゲーム。途中で遭遇するボスモンスターにご用心!

長所

 デッキ構築の要素が面白いこと。装備を整えて冒険に備える感じがよくイメージできます。アイテムも固有の効果で毎回いろんなカードを試したくなります。

 程よいランダム要素。出てくる守護者、アイテム、新しい場所はある程度のランダムがあります。さらに2つの遺跡ボードがあり、これにより異なるプレイ体験を得やすいです。

短所

 カードや助手に強弱がある程度明確にあること。特にカードは強いピッケル・犬と、弱いトーチや斧のような格差が結構あります。知識ゲーです。要やり込み。

 目的カードやボーナスタイルのようなプレイの指針となる要素があまりないこと。助手を早期に獲得したほうが良いことに気付けない場合、何をして良いのかわからないことも。

ベストプレイ人数

 2~3人です。人数が多いほど場所、アイテム、特典の取り合いが激しくなります。特にゲームスタート時は人数が多いとかなり厳しく感じます。

 個人的には2人がおススメです。場所やアイテムの取り合いもマイルドで、最初のゲームにも適しています。4人も80%以上が推奨しており、まあまあに何人でも良いです。

ベスト2~3人です。実力が近ければ2人、実力差がある場合は3人の方が良いでしょう。

個人的な感想

 装備を整えて冒険に出かける!これだけで十分面白そうなゲームに思えます。加えて、様々なランダム要素が何度も遊びたくなるゲーム性を作り上げています。

 近年の話題作の1つで、ボードゲームアリーナでもトップ10に入るレベルの人気ゲームです。まず対戦相手に困ることはないでしょう。

 プレイ回数は13回。アイテムと助手の強弱は頭に入れないと勝つことは困難です。総じてやり込みが大切なゲームといえます。良い場所の取り合いも厳しすぎないところが良いですね。多少はリカバーが効く範囲と思います。

 コツがわかってから良いゲームだなと思うようになり、何度も遊んでいます。出てくるアイテムのパターンで基本セットだけでも長く遊べると思います。

 個人的にはリソース獲得→得点変換のゲームの多くを過去のものにしたと感じるゲームです。自分としては名作と名高い『ストーンエイジ』や『マルコポーロの旅路』よりも本作が好きですね。良いゲームです。

大佐さん曰く「資源獲得→得点変換のゲームでは一番かもと思うぐらいには気に入りました」とのこと。やり込まないとわからなかったらしい。

 

 

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