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『ロストシティ』攻略記事

本探検ゲームのさらなる深みを探求する探検ガイド記事を目指して

 こんばんは、大佐です。今日はクニツィアの『ロストシティ』を攻略する記事を書いていこうと思います。この記事を読むことで、本ゲームプレイの際に数字で明確な指針が持てると思います。

 また『ロストシティ』というゲームのへの理解が深まり、本作をプレイしたくなるような記事になるよう書いています。それでは参りましょう!

目次

『ロストシティ』は上手い人が勝ちやすいゲーム

 最初ボードゲームアリーナで本作をプレイして、ノーマルモードでマッチングした相手と対戦して、いきなり8連敗しました。これは何か勝つためのセオリーがあるぞと研究しました。

 コツをつかんできた実感があるとツイートした今月15日から覚醒。15日~17日の3日間の1ランク上の相手までを相手に24戦16勝と、勝率6割をマークしています。

 少なくとも僕のやり方を知らない人に対して優位性のある手法だと思う確信を得るに至りました。8連敗していたことを考えると大躍進といえます。この連敗脱出から3日間の勝率6割までの上昇は、単なるまぐれで片付けるのは難しいと僕は考えています。

 少なくとも平均的プレイヤーを脱して、その上のグッドプレイヤーに昇格するに至りました。今回はそれを記念して僕の思う『ロストシティ』の勝ちやすい方法をここに記したいと思います。

大前提:僕の思うセオリーは絶対ではありません。

 本作のセオリーに関しては諸説あろうかと思います。非常に難しく、また個人の感性も大きく出るゲームなのでどのようにアプローチなあるかは、個人差があろうかと思います。

 僕の提示する方法は僕なりに分かりやすい基準を設けているつもりですが、おそらく合わない人や「それは違うよ」という方が居るかと思います。もし他の攻略の基準をお持ちの方は是非、それを教えていただけると研究の助けになります。それではよろしくお願いします。

『ロストシティ』の第一印象は「初見殺しの要素の強いゲーム」

 本作はかなり初見殺しなゲームだと思います。というのも、初心者が陥りがちな過ちのパターンが結構あります。以下の行動をやってしまうと、僕は勝利から遠のきやすいと考えています。

  1. 契約カードと2しかない色を見切り発進する。
  2. 各数字の2~3を場から考え無しに拾う

 これに該当する方が居れば黄色信号です。2つ以上該当する方はおそらく負け越しているかと思います。これらがなぜダメなのか少しだけ触れてから、攻略本編に参りたいと思います。

1.契約カードと2しかない色を見切り発進する。

 2という数字は受けの広さ(3~10まで有効牌)が最大の強みですが、数字としては非常に弱いです。ウケの広さにばかり目を奪われて、あと18回収しなければならない事実から目を向けやすいです。

 契約と2スタートは必ず後続のカードを持った状態でスタートしたいです。理想は4以上のカードが欲しいです。2スタートをする時はある程度回収の見込みが立つ状態からスタートしたいですね。

2.各数字の2~3を場から考え無しに拾う

 このゲームにおける2と3は弱いです。特に2は無計画に拾ってはいけません。契約カードを0換算すると、山札から引けるカードの期待値は4.5なので、特に2を拾うと確定で期待値以下のカードを引くことになります。

 また本ゲームは山札から引かない限り、活きた形で高数値のカードを引くことはできません。使いたい8~10を引きたいなら山札からどんどん引くべきです。山札から引く機会を減らす方が問題かなと僕は考えています。

 なので、期待値以下のカードを引くリスクを頭に入れた上で、2や3は手札に加えたいです。余談ですが8枚ボーナスの20点は2や3は受けを広さだけでは弱いから、バランス調整でつけたルールというのが僕の考えです。8枚ボーナスを狙えそうな時は拾って良いと思います。

攻略本編「知っておくべき「魔法の数字」」

 さてここからが攻略本編です。今から説明させていただく、「魔法の数字」を頭に入れることがプレイに大幅に指針を与えてくれることになると僕は考えています。

魔法の数字を頭に入れる

  1. 山札から引いてくるカードの「数値上の期待値は4.5」
  2. 「数字カードの平均値は6」つまり、7以上のカードは強カード。

「この数値上の期待値4.5」と、「数値カードの平均の6」は頭に叩き込んでプレイしたいです。この2つが本ゲームの攻略の鍵を握る「魔法の数字」です。

1.山札から引いてくるカードの「数値上の期待値は4.5」

 これはあらゆる行動の基準値にしている数字です。相手の利用可能なカードを捨てる時と、捨て札から拾う時の基準にして良い数値だと思います。

 特に3以下のカードを拾う時は必ず山札からカードを引く機会を相手に余分に一度与えてしまうことを意識してください。期待値以下のカードを拾えば拾うほど、トータルの引いた数字で負けやすいです。

引いたカードの数字の合計で勝つ。そう考える人は捨てられた2や3より、山札のカードに手を伸ばすはずです。

 逆に相手が使える5や6を捨てるならそれは積極的に拾って良いです。期待値に勝っていますし、確定の有効カードを手札に加えることになるメリットが大きいからです。

 この期待値の理論は導き出すもう1つの考え方は「2と3は弱い」です。単独である2や3を頼りに探検を始めると回収できるかどうかは完全に運任せと言って良いでしょう。2や3は捨ててしまってもさほど問題ありません。ただし契約カードを2枚以上重ねている相手に使える2や3を送るのは注意したほうがよいでしょう。

まとめ
  • このゲームでカードの期待値は4.5です(契約カードは0扱い)。
  • 2や3は期待値負けしているカードです。拾えば拾うほど、そのラウンド中に引く数字の総和で負けやすいです。
  • 2や3を拾うのは8枚ボーナスが現実的な時のみにしましょう。なので、契約カードを複数枚重ねている相手に渡すのはリスクがあります。
  • 5以上のカードは期待値勝ちしているカードなので遠慮なく拾いましょう

2.「数字カードの平均値は6」つまり、6以上のカードは強カード。

 このゲームの数字カードだけの平均は6です。先ほどの期待値が行動の決定基準だとすれば、平均値はカードの強さを判断する基準点だと思います。先ほども2や3は弱いと申しましたが、平均値と比べると2は33%、3は50%の強さと言えます。

猫さん

2や3の弱さをしつこいぐらいに語っていくスタイル!

 平均が6であることを考えると、得点化するために必要な枚数は3.33枚となります。この数字は強いカード中心なら3枚でいけるよ。そうでなければ4枚は欲しいねということですね。それだけ出せる見込みがあるかが冒険をスタートする基準点として機能する考え方ではないでしょうか?

 特に6以上のカードはとても強いです。6~10はどの組み合わせで出しても3枚以上で得点化が可能なパワーを秘めています。これらのカードはできるだけ有効活用する方向でプレイしたいです。なのでこの平均が6という数字も十二分に魔法の数字といって差し支えないでしょう。本記事では6以上は強カードと定義します。

 この強カードが手札にあるかどうかは契約カードをプレイする時の指針にして良いと思っています。

僕のプレイの指針

 僕はこのようにプレイしています。

  1. 契約カードは自信のない色は出さない
  2. 単独の2や3は捨て札にして構わない
  3. 2と3は基本は拾わない。強カードを活きた形で手札に加えたいなら山から引く!
  4. 契約カードのある色をできるだけ育てる
  5. 手札を回すためだけに僅かに黒字・赤字の列を作るのはアリ

1.契約カードは自信のない色は出さない

 僕の中の定義は手札に2枚以上、その色のカードがあることが理想的です。2枚の場合1枚は6以上の強カードは握っていたいです。低い数字オンリーで始めると、極端な話そこから先を引かなければ凄まじいダメージを負います。

 このゲームはどうあってもマイナスを食らう時は食らいます。如何にダメージを小さくするかを考えると、マイナスも倍にする契約カードを出す際には、強カードを握ってのスタートが理想です。

 逆に言えば相手が契約カードを出してきた列は2~5を1枚と、強カードを1枚ぐらい(あるいは2枚)は持っているなとざっくり予想することもできます。

強い相手はほぼ契約カードスタートしてきたら、4.5(期待値)以上の数字を2枚は持っていますね。なので同じ列を後追いする際は、勝てる算段を整えてからにしましょう。

2.単独の2と3は捨てても構わない

 何度も申し上げる通り、2と3は非常に弱いカードです。8枚ボーナスのためのカードといって過言ではありません。手札に入ってきて強カードが後ろに控えているのなら、出しても良いです。しかし、単独の2と3が手札にあり何もカードを出したくない時は捨てて構わないと思います。

 ただし、8枚ボーナスが絡みそうな相手に差し出すのは下策です。8枚ボーナスが絡む時の2や3は数値以上の価値を持っています。そこだけは注意して捨ててください。

3.2と3は基本は拾わない。強カードを活きた形で手札に加えたいなら山から引く!

 このゲームは高い数字が分かりやすく強いゲームです。活きた形で強カードを引くには山札から引くしかありません。2や3を捨て札から拾うと、高い数字を引く機会をそれだけ相手に与えます。2と3は考え無しに拾って良いとは思いません。

4.契約カードのある色をできるだけ育てる

 これは当たり前のことかもですが、2つの列でどちらか割り切ったカードをの出し方をしなければいけない時は、契約カードが絡まない方を出しましょう。後続のカードを引いた時のリターンが契約カードがある方が大きいので、育てるべきは2倍・3倍のカード列です。ギリギリまで引っ張って育てたいです。

 特に契約カードを複数枚プレイできていると8枚ボーナスが結構現実的です。8枚ボーナスの可能性がどの程度あるのか意識しながらカードをプレイしていきましょう。

5.手札を回すためだけに僅かに黒字・赤字の列を作るのはアリ

 あまり良い策ではないのですが、手札の数字が高すぎて出してくないし・捨てたくもない時は覚えておいて良い方法かと思います。相手に渡すよりはと思い、9と10だけ出してしまうみたいなプレイングです。

 ゲーム中に何も出したくないという時は結構あります。その時は手札を回すためのコストだと思って、割り切った出し方を失点覚悟でするのも全然ありです。

上手い人のプレーを参考にする

 ボードゲームアリーナでは上手い人のプレイログがありゲームのトップページに表示されています。この攻略法を考える際に検証という意味でも本プレイログは非常に参考にしました。リンクを貼っておきますので、よろしければ、こちらも合わせてごらんください。

 注目すべきはSeanzさんの3ゲーム目の黄色の契約カードありの列を損切りする時の潔よさです。3~5が来れば黒字、捨て札の2を拾えばギリ黒字なのにも関わらず、彼はそれを待ちませんでした。手札には捨てたくないカード・出したくないカードばかりだったので、苦肉の策だったのだと思います。

 その結果彼は黄色の5や4を後引きするわ、8を引くわと結果論としては待てばよかったところですが、あの手札で何を捨てるのかと言われると難しいと思います。

https://boardgamearena.com/archive/replay/210310-0920/?table=154818056&player=85033551&comments=

終わりに

 『ロストシティ』をデザインしたクニツィア博士は数学者でも有名です。数の見地からこのゲームの攻略を考えるのは悪くないアプローチではないかと自負しています。

 これを知ればすぐ勝てるというわけではありません。細かな手札回しのテクニックや相手の手札のカード読みは、言語化の難しい領域なのでそこはプレイしながら掴んでいってもらうほかありません。

 しかし定量的に数値された基準を持ってカードの強弱を判断するのは、各段に本ゲームをプレイしやすくなつコツだと考えてもいます。これを読んで『ロストシティ』をもっと遊びたくなる人が出ることを期待して、締めに入りたいと思います。

まとめ

『ロストシティ』攻略のまとめ
  • 本作は初見殺し要素の強いゲーム。初心者がハマりやすい罠が結構あります。
  • 数値上のドロー期待値4.5と、数字の平均値6は行動基準・カードの強弱判断に大いに役立つ
  • 活きた形で高数字カードを手札に加えるには、山札からカードを引かないといけない
  • 契約カードは強いカードが後続にいる場合にのみプレイを推奨します。
  • 言語化の難しい領域(細かな手札回し等)は回数を重ねて覚えていくしかない
  • 是非、本記事をきっかけにもっと『ロストシティ』をプレイしようと思っていただければと思います。

 以上がまとめです。長々と読んで下さりありがとうございました。本記事が良かったなと思う場合、SNSで拡散して頂ければと思います。またアドセンス広告のクリックも大変励みになります。それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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