ボードゲーム

『マカバナ』レビュー

リゾート地を巡って開発競争!良いところの別荘は自分色に塗りつぶせ!

目次

ざっくり解説

 リゾート地の開発競争をテーマにした読み合いのゲームです。毎ターン建設したい場所をカードで場所を指定して、コテージを建てていくゲームです。

 全員が場所を指定したら、次は他人の建てたい場所を予想しブロックします。その際に場所指定に使うカード数枚のうち1枚を明かします。これがヒントになります。

 コテージは固めて建てるとボーナスがあります。なので予想しやすい場所に建てるとブロックされやすいです。上手く予想の隙間を抜けて良い場所が取れた時はうれしいです。

 他に他人のコテージを自分色に塗りつぶして乗っ取ることができます。通すと致命的なので死ぬ気でブロックしたいです。最終的にコテージを良い感じに建てた人が勝ちます。

画像はBGGから引用。読み合いを制してコテージを立てていくゲームです。

カードを使って建物を建てるゲーム。相手の建てたいところを読んでブロックしよう!相手のコテージを自分の色に塗りつぶしてもいいよ!

長所

 基本は単純な心理戦なこと。ボーナス狙いでわかりやすい箇所を狙うか、リターンは低いけどわかりにくいところを狙うかのシンプルな駆け引きです。わかりやすいです。

 攻めと守りのブロッキングのジレンマが面白い。塗りつぶしは伏せる枚数で予想できます。塗りつぶし予告みたいな形になります。そうなると自分の家を守る必要が出てきます。

短所

 ボードの情報が見辛い。特にビーチの区間の仕切りが見にくい+直感的でないです。隣接する区画が違うビーチに所属するとかざらにあり+境界線が見えにくいです。

 収束性の悪さ。終了条件はコテージや空き地をたくさん使う必要があり、ブロッキングが決まり過ぎると誰も何も建てられないターンも起こりえます。

ベストプレイ人数

 4人です。本作は人数が多すぎると不確定要素が増え、減り過ぎると予想外のことが起きにくくなります。4人は求められる推理の精度と、ランダム性のバランスが良い人数です。

 ついで5人が良く、3人はガチガチの読み合いゲーなので好みが分かれます。6人はあまりよくないみたいです。推奨と否定が半々ぐらいでまさに賛否両論な人数みたいです。

4人ベスト。読み合いと心理戦のランダムのバランスが良い人数です。次いで5人が良く、3人と6人は賛否が分かれます。実質4~5人ゲームかも?

個人的な評価

 長らくゲーマーの評価が高い伝説のゲームの1つでしたが、近年になってようやく再販された経緯のあるゲームです。僕もようやく手に入れてプレイの機会に恵まれました。

 ゲームとしては読み合いのゲームで、うまく裏をかくことが大切です。どこでリターンの高いわかりやすい手を通すかというシンプルな読み合いのゲームです。

 特にリターンの高い塗りつぶしを含む特殊アクションは伏せるカード枚数が増えるので、誰かが4枚伏せるととたんに攻めと守りのブロッキングのジレンマに襲われます。

 筆者は1回プレイ。4人で遊びました。直接的な読み合いが中心でどこでリターンの高い手を通すかのシンプルなゲームだと思いました。

 僕的に駆け引きの直接性(直接攻撃とブロック)と何より、物理的な運要素の無さが気になりました。読み合いなら僕は『魔法にかかったみたい』ぐらいがマイルドで好きです。

 正直かなり合わなかった(辛かった)ので多分もう遊ばないと思います。出遅れるとほぼ挽回は不可能に近い+収束性が悪いのは負けているとなかなかに辛いです。

 とはいえ、ゲーム仕様上の好き嫌いの激しさなので合う人はめちゃくちゃ合うと思います。ガチガチの読み合いのゲームが好きな人向けのゲームです。

大佐さん曰く「ランダムが少なく駆け引きが直接的で、収束性が悪いのが僕には合わなかった」とのこと。好みが分かれるゲームみたいだね。

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