ボードゲーム

『マルコポーロ2:大いなる帰還』レビュー

帰ってきたマルコポーロ!いろいろ改良を加えた正当後継作!

目次

ざっくり解説

 『マルコポーロの旅路』の続編です。システムはおおよそそのままでいくらか追加の要素(翡翠やギルドマーカー)が足されました。

 基本は降ったダイスの出目をボードのアクションスペースに置いて、アクションを取り合うダイスプレイスメントという方式のゲームです。

 一番の改善点はリソースのバランスです。前作はシビアな計算を必要とするデザインで厳しいゲーム性でしたが、本作でだいぶマイルドになったと思います。

 他にはある程度の代用が効く新リソースの「ヒスイ」。他にはブッ飛んだ能力を持つキャラクターも新たな能力を持ったキャラが登場します。

『マルコポーロの旅路』を改良しようとした作品。新キャラや翡翠、ギルドマーカーが登場。ゲームバランスもだいぶマイルドになっているよ。

長所

 やはりブッ飛んだキャラの能力。1歩ずつしか移動できないが、ほぼコストは払わなくて良いキャラや、ダイスを振る旅にボーナスで何か貰えるキャラとか居ます。すごいです!

 元祖に比べてリソースのバランスが改善されたこと。一番はこれでしょう。後発のプレイヤーは元祖を飛ばして遊んでも良いかもしれません。

短所

 ボード上の情報量が多すぎること。必要情報が全てボードに描かれているのは良いことです。しかし、情報量が多すぎます。拒否反応が出る人が居ても驚いてはいけません。

 基本的に運要素はほぼなく、実力者に有利なゲームです。ボードゲームアリーナの勝率は3人戦を中心にやっている人で100%を超えています(3人戦全勝は150%なため)。

ベストプレイ人数

 3人です。本作は『アズール』のように、人数が増えるごとに人的ランダム要素が増すタイプのゲームです。2人だとガチすぎて、4人だと多すぎるということでしょう。

 とはいえ残りの人数すべて良く、おおよそ何人でも良いといえます。人数が増えると待ち時間が増えるのでやはり3人がベストという意見には僕も同意します。

3人ベストです。人数が増えると運要素が増えますが、待ち時間も増えるので間を取った人数といった具合でしょう。何人でも良いっちゃ良いです。

個人的な感想

 『マルコポーロの旅路』の続編です。ボードゲームではまんまの続編が出るというのは珍しいことです(たいていは拡張セットを出すのが一般的)。

 実際ゲームバランスはこちらの方が良いと思います。加えて元祖では見なかったパターンのキャラクターの能力など、明らかに良い意味で再調整された作品です。

 元祖のシビアなバランスだけはちょっと…と思っていた方に強くお勧めできる作品です。ボードゲームアリーナでプレイ可能なのでよろしければ是非どうぞ。

 プレイ回数は2回。すべてボードゲームアリーナです。まず遊んで思ったことは、盤面情報の多すぎでは?と思いました。初回から良いプレイをするのは難しいと思います。

 ゲームバランスはこちらの方が明らかに良いですね。元祖は無理に遊ばなくても良いかもです。ファンはさかのぼって遊ぶ形で良いと思います。

 複数リソースを管理する移動ゲームというと後発に『アルナックの失われし遺跡』があり、筆者はそちらの方が好みです。本作はたぶんあまり積極的には遊ばないでしょう。

大佐さん曰く「『マルコポーロの旅路』の正当後継作。改良されてはいるが盤面情報の多さは確実に人を選ぶ」とのこと。

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