ボードゲーム

『アムステルダムの商人』レビュー

待てば待つほどディスカウント!リアルタイムの競りが熱い!

ざっくり解説

 このゲームは商売がテーマです。基本的にはカードを使ったエリアごとの影響力比べ(エリアマジョリティー)です。各エリア・カテゴリで上位を取るとお金が稼げます。

 カードの獲得方法は、手番プレイヤーが自分用、競り用、捨てる用と各1枚ずつ割り当てていきます。3枚一気に見られず1枚ずつ見て決めていく必要があります。

 この時に競り用に割り振ったカードを競りに賭けます。競りは時計を使った、リアルタイムの待てば待つほど安くなるガマン大会の競りです。この競りがユニークな作品です。

 ゲーム中に何度か決算があり、その際に配当金が出ます。最終的に最もお金を稼いだ人が勝ちです。1つの分野に特化するより、幅広さが求められるゲームです。

画像はBGGから。こんなコンポーネントのゲームです。

手番にカードを1枚ずつ見て、自分用、競り用、捨てる用に各1枚割り振るゲーム。あと我慢すれば安くなる競りがユニークな作品だよ!

長所

 オークションクロックを使ったリアルタイムの競りが面白い。動く時にジリジリと音が出るのがまた緊迫感を生んでいます。どうしても焦って高値で買ってしまいます(笑)。

 3種類のカードの割り振りがシンプルに悩ましい。1枚ずつ見て決めていくので、後からもっと欲しかったカードが捨てたいカードを引くなんてことも(笑)。

短所

 各種ボーナスが覚えにくい。ボードなどに記載されておらず、獲得物も統一されておらず、暗記するしかありません。サマリーシート必須です。

 競りの相場観が分かりにくい。なんだかんだでお金が発生して、相場観はおそらく解析しないとわからないレベルです。感覚で競って良いかと思います。

ベストプレイ人数

 4人です。ゲームの悩ましさは競りではなく、手番ごとのカードの割り振りが中心かなと思います。なので人数が減ると手番が減るので、5人は良くないと思います。

 配当金も1位と2位しか貰えないので5人は辛いと思います。個人的には無しです。3人は悪くはないです。やや温めなゲームバランスのため初回は全然アリだと思います。

ベスト4人。実質3~4人ゲームかなと思います。競りよりも手番のカード割り振りが楽しいゲームだと思います。5人は非推奨派です。

個人的な評価

 クニツィアの競りゲームです。00年代は長時間のゲーマーズゲームをよくデザインしていた時期でもあり、本作もその流れを汲んでおり90分ぐらいのゲームに仕上がっています。

 なんといっても目を引くのはぜんまい式のオークションクロックですね。これ目当てに買う人が出るレベルです。その他のコンポーネントがチープになったのも仕方ないです(笑)。

 名作・傑作というよりは、クニツィアマニアなら知っているややマニアックなゲームという位置づけだと思います。知る人ぞ知る作品です。

 推定プレイ回数は3回ほど。商品、屋敷、商館の4種類配置ボーナスが大きく、これを無視できる気がしません。ゲームバランスとしては窮屈な印象があります。

 また序盤にリードされると資金力で競りを抑え込まれやすいです。こうなってくるとアドバンテージ差が開き、取り戻すのは難しくなります。初見殺し注意です。

 個人的には同士の長時間ゲームの競りなら『タージマハール』があり、そちらの方が好みですね。落札の機会が限られているので競るタイミングが難しくて好きです。

大佐さん曰く「全制覇ボーナスが強く無視できない+序盤のリードがそのまま勝ちに繋がりやすいところがあり、そこがやや粗いかな」とのこと。

判定評価(判定なし)

 ゲームバランスがやや厳しめなものの、初見殺しに留まる範囲だと考えます。万人向けではなくクニツィアのファンアイテムかなと思います。なので判定なしとします。

 

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