ボードゲーム

『ののの…脳ミソくれ~!』レビュー

クニツィアご乱心!?まさかの、脳みそを奪い合うクレイジーなゲーム!

ざっくり解説

 クニツィアのダイスゲームです。ざっくり言えば、前半はストックにある脳みそを獲得するゲームで、後半はお互いの獲得した脳みそを削り合うゲームです。つまり序盤はHPを稼いで、後半は稼いだHPを削り合うゲームに変化すると思っておいて、間違いないです。

 5個のダイスを5『ヤッツィー』方式で任意の出目を固定して、3度振りなおす方式です。脳みその出目は2つ以上だと出目が2倍。3つで3倍、4つで4倍と増えていきます。が、脳みその出目が多いと掛け算する数字が必然的に少なくなるので、それが本当に強いのかよく考えないといけません。

 最後まで生き残った人が勝ちます。フレーバー的には人間の脳みそを奪い合って、ついに食らう人間がいなくなったらお互いで共食いし始めるって感じでしょう。なかなかクレイジーなテーマです。

食べる脳みそがなくなったら、お互いをみつめて「ここにも脳みそがあった!」みたいな感じなんでしょうか。ギャグみたいなテーマだね!

長所

 数字と脳みその出目のバランスの良いこと。倍率を高めるには脳みその出目が2つ要ります。このため、2倍の出目はさほど大きくなりません。威力アップの範囲もほどよく強さに設定されています。

 序盤のゲーム性はダイスの出目の縛りもなく、どの出目を固定して振りなおすか?を考える良いゲームかと思います。序盤だけなら良質なダイスゲームなのは間違いありません。問題は後半です。

短所

 後半は出目の制限の強い、直接攻撃のゲームと化します。かといって誰を殴れるかというと、偶然の要素が強く狙った人を殴れません。最下位でも理不尽にボコられる可能性があります。好みが分かれます。

 前半の最終ターンでストックの脳みそが少ないと、実質パスみたいなターン発生しうること。脳みそはストック分しか獲得できないので、単純にこの巡目を引いた人が可哀そうです。救済がほしいところ。

ベストプレイ人数

 4人です。出目は5色あり、いない&脱落した人の出目が後半は自爆ダメージの目になります。なので4人が自爆出目2:有効な出目3の割合をキープする黄金比だと考えます。

 5人もアリですただダイス振り直しの待ち時間の観点から4人の方が良いと思います。3人は待ち時間の面で優れますが、自爆出目3:有効な出目2なのであまりバランスが良いとはいえません。

『ヤッツィー』方式の振り直しルールは基本ベスト3人です。ですが本作はベスト人数の観点からいうと、相性の悪いシステムを採用しているかなと思います。

個人的な評価

 本ゲームはかなり酷評されています。Play:gameデータベースで補正評価抜きで見ると平均3.6点。だいたいの人が悪いゲーム~あまり良くないゲームに感じている作品ということです。

 ですが、遊んでみれば前半はさほど悪くなく、後半も制限こそ厳しいもののゲームにならないほど壊れてはいません。むしろ、パーティゲームとしてみれば全然楽しい部類です。

 なぜここまで酷評されたのかがむしろ謎です。昔のゲームのポテンシャルが高すぎたのか、ゲーマーの舌が肥えすぎていたのでしょうか?いろいろ考えられますが、一言でまとめると「パーティゲームとしてみれば十分良作」だと強く言いたいです。

 プレイ回数は1回。後半の直接攻撃フェイズこそイマイチなものの、常にクニツィアらしい考えどころはきちんとあります。ですが、残念ながら氏のゲームは他が強すぎるので下位の作品なのは間違いありません。

 しかし、自分が遊んだ国産ゲームのゲームバランスが良くないなと思った作品に比べれば、全然良い部類に入る感じました。海外ゲームは下位レベルでもこんなに強いんだなと実感した作品です。

 なお、積極的にプレイするかと言われれば…な作品です(笑)。同氏のダイスゲームに絞っても『コード破り』とか『ラマダイス』とか優秀な比較対象が多すぎますね。何度も遊びたくはないけどたまに出るには断らないかなぐらいですね。

たぶん、日本に入ってこなかった海外ゲームにもゲームバランスが悪いものは絶対あるよ。

それは正しいと思います。一番言いたいのは、海を越えてくる日本にやってくるゲームのパワーって半端ないんだなって思いました。

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