大人も子供も、おねーさんも。MOTHERシリーズ代表作!
目次
ざっくり解説
少年たちを主人公としたロールプレイングゲームで、少年・少女たちが世界を救うべく旅に出るゲームです。
コピーライターの糸井重里氏を起用しており、独特なセリフ回しや作中のキャラクターのメタ発言など、現代をテーマにした世界観といい、世界観も特徴的です。
基本的にはシンボルエンカウント方式と言われる、マップ上を動きまわる敵キャラクターと接触すると戦闘になるゲームで、そこに面白い工夫がこらされています。
主人公の「ぼく」ことネスは今でも『スマッシュブラザーズ』シリーズの常連キャラクターなのでネスだけ知っている人も多いかなと思います。

基本的には敵と接触すると戦闘になるRPGだよ。そこに独特のセリフや世界観を盛り込んだゲームだよ。ネスはスマブラでお馴染みだね。
長所
マップ上でこちらが有利な時は敵が逃げていくこと。端的にいえば、露骨な格下とは戦わなくて済みます。また圧倒的有利な場合、戦闘を省略して勝利できるほどです。
ドラムロール式の体力システムが面白いです。致死ダメージを受けても、体力は数字が回転するように減っていき。その最中に回復すれば戦闘不能を回避できます。
独特の世界観。現代をテーマにした中で予想不能な展開・サイケデリックな展開・演出、糸井氏のセリフ回しなどが相まって独特の世界観を形成しています。

短所
アイテムのやりくりに時間がとられること。アイテムの上限はカツカツ、預けるのも1度に3つまで、同じアイテムがまとめて何個扱いにならないなど。
マップが広いのに移動速度が遅いこと。デパートのエスカレーターとか長すぎです(笑)。一応速度アップアイテムはあるものの、前述のアイテムスロット問題もあって厳しいです。
状態異常の回復が面倒なこと。各異常ごとに復帰する方法が独特で、回復魔法もそれに対応したものが必要です。公式が一覧表をつけているぐらいに厄介です。

賛否両論点
「ヒーリング(状態異常回復)」を「ライフアップ(回復)」とよく間違えること。名前がややこしいです。他のRPGでヒーリングが回復がことってありますし。
ストーリーが説明不足だと思うところ。良い意味でも悪い意味でも予測不能なストーリーをしています。個人的には超展開と思う個所が何か所がありました。
大佐さん、めっちゃ「ヒーリング」と「ライフアップ」間違えていたよ(笑)。ダメージ処理中に回復を急いでのミスが多かったね~。
個人的な感想
『MOTHERシリーズ』を代表する作品だけあり、それにふさわしい作品だと思います。とはいえ、個人的には任天堂のゲームとしてはかなり異色な存在かなと思いました。
糸井氏のメタなセリフや、歩くキノコなど敵キャラ、カルト宗教に支配された町。王道の世界観とはかけ離れた少しサブカルチャーな空気の漂うゲームです。
最もメジャーなカルトスターと言われたデヴィッド・ボウイのようなポジションかなと思います。王道とサブカルチャーのどちらかと言われれば、ギリギリ王道かなぐらいの世界観のゲームかなと思います。
ゲームシステム・戦闘面
ゲームシステムは正直、アイテム周りの取り回しの悪さが気になりました。対ボス用某アイテムのおかげか敵は雑魚戦の方が強いぐらいです。後半は雑魚があいさつ代わりに最強クラスの魔法(PSI)をブッ放してきて、ポーラが即死なんてこともよくあります。
かといってちゃんとシステムを理解して戦うと全然問題ないぐらいのバランスになっています。戦闘面は「たたかう」連打で勝てる相手とは言い難いなと思いました。
一番はラスボス戦ですね。最も不快なラスボスと言われることもしばしば。こいつの存在が『MOTHER2』をある種、唯一無二な存在に押し上げたといっても良いかもです。
総評
有利な時の敵が逃げていくの&不戦勝システムは面白いです。しかし、今日でもプレイする価値があるかと言われれば「あまりないかな」と思います。主にアイテム周りのインターフェイス面の不備が気になります。
ただ、ラスボス戦だけは今日でも十分に価値があると思います。スマブラで「ネス」が好きな人はプレイしてみても良いんじゃないでしょうか。
大佐さん曰く「総じてインターフェイス面のレトロさが難点。そこが解消されれば、今日でも1回はプレイする価値があるかな」とのこと。