歩くの大嫌いなNPCのお客さんに利用される地下鉄を建設しよう
目次
ざっくり解説
ロンドンの街に地下鉄を敷いていくゲームです。プレイヤーは1~3路線を受け持ち、毎ターン目的地に移動するお客さんに使われる鉄道を敷くことを目指します。
お客さんは特定のパターンで動くNPCみたいなキャラで、ざっくり言えば乗り換えが増えても徒歩を嫌います。このお客さんに使われと点がもらえるのでこれを狙いたいです。
基本のゲーム性はお客さんの目的カードのめくれ以外は運のないゲームです。毎ターン各プレイヤーは4本の路線を敷くだけ。なのでラッキーで勝てるタイプのゲームではないです。

基本は運のほぼない鉄道建設ゲーム。敷いた路線をランダムに動くお客さんを拾えるように敷くことが大切なゲームだよ。
長所
いかにお客さんに鉄道を使ってもらえるかが大切なゲーム性。どちらかというとニッチな路線だけど確実に使われる方が得点源として強いです。妙なリアリティです。
得点源がわりと豊富なこと。環状線を作る、特定の2駅をつなぐ、終点までつなぐなど得点方法がシンプルなわりに多岐にわたることです。やり込みがいがあります。
短所
お客の移動判定が大変なこと。お客さんの移動判定は順番に条件を満たしているかチェックしていく方式であり、これを毎ターン行います。非常に大変です。
後手番が明確に不利なゲーム性。お客の移動は先手1ターン面からあります。初期路線はないので、後手番は単純に損です。ゲーム終了時もお客の移動のないターンが発生しえます。
ベストプレイ人数
3人です。マップ面に人数別の調整はなく、そしてマップは見た目は広いですが、意外と狭いです。なので運要素の少なさもあいまってか少人数の方が推奨されています。
また後手番が明確に不利なため、人数が多いプレイを推奨しないのに拍車をかけています。4人は3割超が非推奨。5人は75%近くが非推奨のプレイ不能に近い人数です。
ベスト3人。個人的には2~3人ゲームだと思います。4人も3・4番手のどちらかが辛く、個人的には推奨しない人数です。
個人的な感想
実は古いゲームで比較的最近にリメイクされました。元々は2006年のゲームです。『チューブに乗って』というタイトルでも知られています。
基本は路線を敷くアブストラクトゲーム(運のないゲーム)に、ランダム要素としてお客さんの移動が入ります。お客さんに移動してもらえると勝利点がもらえます。
なので序盤の優位がそのままずっと継続するゲームです。繰り返しも多く、判定が面倒なので明確に好き嫌いが分かれます。パズルが好きな人はハマる大いに可能性があります。
推定プレイ回数は3回ほど。久々にやりましたが「4人は無し無しのナシです」。後手番の救済が弱く、先手が明確に有利です。これが良くないです。少人数で遊ぶべきです。
長時間であることがパワーアップによる変化もなく、序盤の遅れをゆっくり取り戻せる猶予でもないゲーム性は疑問に感じます。2人で投了ありでやるべきだと思いました。
根本のゲーム性も運要素が乏しく、盤面上の積み上げが大切なゲームで苦手でした。合わない人が遊んだ結果ですね。パズルが好きな2人がじっくり遊ぶゲームだと思います。
大佐さん曰く「パズルが好きな2人がじっくり遊ぶゲーム。4人で遊んだのは失敗だったかな。あと、後手番が不利すぎるかな」とのこと。