こんばんは、大佐です。今回はゲームマーケット開催記念ゲーム会の後編をお送りします。大阪の恵我ノ荘というところで開催されている「恵我ノ荘ゲームクラブ」に参加してきたレポートです。
クニツィアの作品をたくさん遊べたのと、1つ普段は遊ばないタイプのゲームを遊びました。当記事はそれらの感想がメインです。
目次
恵我ノ荘へ移動
昨日は天王寺の宿を取っていました。起床して徒歩で駅まで移動。チェックアウトが10時なので昼食をどうするか悩みました。出先(恵我ノ荘)で探すのは難しそうなので、天王寺で飲食店を求めるのも兼ねて散策しました。その途中に寄った天王寺公園の桜が見事だったので1枚撮影しました。

桜を眺めながらぶらぶらしつつ、適当に見つけたお店で飲食を済ませます。11時ぐらいから移動を始めました。
会場までの道のり
恵我ノ荘までは近鉄列車を使っての移動でした。あべの橋(天王寺)から30分ぐらいかけて、恵我ノ荘まで移動。事前に「NAVITIME」で検索していたので、スムーズに移動できました。便利な世の中になりましたね。
恵我ノ荘に到着したころに雨が激しくなってきました。とはいえ、会場は駅からすぐ近かったのが幸いですね。問題なくたどり着けました。公民館を借りてやっているタイプのゲーム会みたいで、「恵我ノ荘ゲームクラブ」という名前が見当たらず、少し困惑。すぐに個人の名前で借りていることを理解し、移動します。

会場の雰囲気等
元気な声がする方に向かえば会場でした。会には10名ほど参加者がおり、8~10畳ぐらいの部屋を2つ繋げた広い空間に3テーブルぐらいゲームが立っていました。会にはおそらく主催の方提供のお菓子があり、自由に食べて良かったです。また卓が空くまで待つ待ちテーブルなどがありました。
主催のうるふさんに挨拶し、参加費を納めます。今日は僕が来るからとクニツィアのゲームをたくさん用意してくれたそうです。まるでけがわさんのような待遇です(笑)。初参加の僕に気を使ってくれたことに感謝します。
メガシティ:オセアニア 4人
今丁度空いた卓ということで入らせてもらいました。都市建設ゲームらしいのですが、プラスチックのピース(いろんな形状がある)を使った建物建設ゲームです。このピースを使い、お題カードにある様々な条件(高さ、パーツ数、建築時の条件)などをクリアした建設物を都市に届けるゲームです。
画像はBGGからお借りしました。例えば下の紫のお題カードは、高さ40以上のパーツ数6個。透明のピース(3色あるうちの1つ)を使用不可という条件になっています。他様々な建設条件があります。
建物の高さは測定する用の紙製のスケールがゲームに付属しており、高さ条件をクリアしているかの判定にはこれを使います。

ピースの獲得、それらを配置する地形、お題カードはアクションを使って行います。一番の肝は建物の建設は他人の手番中に行う必要があるというシステムです。これにより待ち時間を物理的になくそうというのはなかなか面白いです。
そして、出来上がった建物を六角のタイルに乗せて「指一本で押して」手元から都市まで届ける必要があります。この時に建物が倒壊してしまうと、手番は終了。建物はまた作り直しです。配達を完了すればお題をクリア。得点になります。
ゲームが終了すると、いろんなボーナスがあって一番得点した人が勝ちです。ヘンテコアート建設ゲームですが、得点システムは極めて真っ当です。建設と配達以外は手堅い作りで、不思議なゲームだと思います。
プレイレポート
このゲーム何より面白いのが「最高の高さ」を誇る建物にボーナス点が出るところです。これにより高さを競わせる要素があります。しかし、無理に高すぎる建物を建てようとすると、配達時の倒壊リスクが高まります!なので最高の高さを競う2人がいて、そのやり取りや配達の様子が面白かったです。
僕はコツコツ確実に倒壊しない建物を配達していきます。倒壊による手番損はなかったのですが、その他の手番損が結構いろいろあって、ボーナスも取れなくて成績はイマイチでした。一番は手堅く色々をクリアしていたうるふさんでした。
写真はゲーム終了時のもの、まるで何かの古代遺跡のような奇妙な見栄えになります(笑)。

感想
悪くないです。ただ待ち時間中に建設するのと、競争する要素がある以上、人数はたくさん必要でしょう。ベストは4人とのことです。とにかくアート作品を作るような楽しさがあります。そして何より見栄えも良いです。それでいて、ゲームシステムは手堅いのでいろんな人にウケると思います。
問題はリプレイバリュー(リプレイの価値)ですね。過程が悩ましいゲームではないので、飽きやすい可能性があります。また、国内のお店が扱っていないので自力翻訳の必要があります。気になる方は、Amazonのリンクを貼っておくのでどうぞ。8500円ぐらいします。
チグリス&ユーフラテス 4人
ここでSpookyさんが到着。うるふさん持ち込みの『チグリス&ユーフラテス』を4人で遊びます。うるふさん、Spookyさん、おひゃくさんの4名で対戦。
このゲームは説明時に例外処理の多さに苦労しました。そのうちこのゲームの間違いやすいところだけでも、まとめた記事を書いたら価値があると思いました。時間があれば書きます。
プレイレポート
初手を開けてみると神殿(赤)がなく緑のタイルばかりです。序盤から戦争を仕掛けても旨味はないので、思案した結果、このタイルの偏りでモニュメントを速攻で建築することにしました。
ただ、序盤モニュメントは相当狙われやすくなります。ピリピリと周囲の視線を気にしながら国を大きくしていきます。Spookyさんが仕掛けてきそうだったので、先手を打ちます。青のタイルが沢山あったのもあり、青で戦争。しかし結果は3戦力差を付けたのに負けました。
このゲームの手札の期待値だけ見ると、青の3戦力差は悪くない差なのですが、Spookyさんが青を全くプレイしないあたりくさいと思うべきでした。この辺がまだまだ甘いところです。

そこから悪い流れを断ち、途中から他人の国をゲットします。そのまま、赤の戦争で大量得点。その次にSpookyさんの青のモニュメントを奪取。これにより得点面で一気に生き返ります。
クニツィアマスターのけがわさんに戦争が好きすぎて、トランプ前大統領を例えに「マクベストランプだ」と言われたことがあります(笑)。今回は戦争スキーの地をいく戦い方でした。
しかし、災害を使い切ったのもあり、端で堅牢な国を気付き得点をコツコツと稼ぐ、うるふさんを殴るチャンスが回ってこないままゲームは終了。蓋を開けてみると最小の点数は全員接戦でした。うるふさん9点、残り3人は8点と凄い接戦でした。タイブレークで2位。中盤の戦争祭が楽しかったです。

感想
良いゲームなのは間違いないのですが、点数が非開示です。なので点差は感覚で掴むしかないです。また点数が非公開だと、自分の利益を考えて動きがちになるので、攻撃され過ぎる人が出ますね。
そこだけ欠点かなと思います。このゲームは点数を公開すると、手札を捨ててゲームを早く終わらせられるので難しいところですね。もう少し正確に順位を把握して、うるふさんと対決すべきでした。
交易王 4人
次にうるふさんが用意してくれたのは交易王です。彼が持っていたのはアメリカ版の『マーチャント』の方です。「たけのこの里」や「おっとっと」のような横開きの箱にゲームが入っています。
このエディションは実際に手に取るのは初めてですが、恐ろしくキューブの視認性が悪いです。青と紫が似ていて、白と黄色が似ているので、幾度となくキューブの色を確認してしまいました。それだけが残念でしたが、希少な版を手に取れたのは幸運でした。
プレイレポート
今回は大好きな協定を買います。前回、協定を封印して順位がさんざんだったので、一番うまく使いこなせる協定を使わないのは甘えだと思い知りましたので(笑)。
協定使いの必殺技の1枚決算を何度も繰り出していきます。誰もキューブを乗せていない色でこれがやれると自分だけ3金稼げます。もう1隻の船のキューブで他人の決算に噛めるよう立ち回ります。
今回は商館を買ったうるふさんが大量に手札を余らせていたので、ゲームはかなりデフレな展開でした。自分は2位ぐらいだと思っていましたが、蓋を開けてみれば27金でトップ。Spookyさんの言う通りでした。

ヴァンパイア 4人
最後にうるふさんが買ったばかりの『ヴァンパイア』を開けて遊ばせてもらいました。僕の記事を見て買ってくれたのでしょうか?そうだったら嬉しいですね。
プレイレポート
4人戦はやおきんさんたちと一度遊んだ時は誰かしらが1色を得点にしていなかったので、最小得点の人が0点のルールは殆ど機能していませんでした。が、今回は違いました。今回は全員ヴァンパイア退治を行う色が結構あり、プレイ感がだいぶ違ったです。
1回目はその辺を読み違えたり、盤面を見ていなかったりして負け確退治をしたりと4位で散々でした。まったく冴えません。2ゲーム目は、ゲーム性に適応し6色全退治の1位でした。急に別人になったようです(笑)。
個人的にはワイルドは6色退治を目指すなら、うまく温存したいですね。1ゲーム目は負け確6色退治をしたのにもかかわらず、2度6色退治しているので筋は悪くないのだと思います(自己弁護)。

そして帰路へ
そうこうしているうちに17時になったのでそろそろ出発します。難波に18:50分に着かないといけなかったのですが、実際夕食を食べてバス停についたのが18時40分だったので、いい線だったと思います。
逆に何かミスると絶対間に合わなかったので、結構ギリギリなスケジューリングだったな反省。バス停が難波なので恵我ノ荘までの移動時間は50~60分ぐらいかかりますね。片道1時間で行ける回なら、月1ぐらいで参加したいですが、なかなか難しそうです。
ゲーム個別感想まとめ
- 『メガシティ:オセアニア』は奇抜ながら、手堅いファミリーゲームです。リプレイ性に疑問点がありますが、とても楽しいので機会があれば是非どうぞ。日本で平均7点ぐらい行きそうなポテンシャルあります。
- 『チグリス&ユーフラテス』は面白いです。ただ、選択肢が多く、有効な選択肢を初見で掴みにくいです。いろいろな国の崩し方を披露できたかなと個人的には思います。
- 『交易王』は素晴らしいゲームです。コンパクトな経済ゲームとして優れており、何人でも楽しめます。クニツィアが好きでなくても、マストプレイだと思います。
- 『ヴァンパイア』はファミリーゲームの王道を行く作品です。シンプルで悩ましい。クニツィアジレンマを堪能できます。流通しているうちに押さえたいですね。