ボードゲーム

『RFTG:エイリアン・アーティファクト』レビュー(オーブ無し)

RFTG拡張の新次元!足し算の拡張ではなくなりました!

目次

大前提

 今回のレビューでは本拡張要素のオーブありのゲームについてはレビューしません。軽く触れる程度に留めます。オーブありを遊んだ際にその旨をまたレビューしたいと思います。

ざっくり解説

 『レース・フォー・ザ・ギャラクシー(以下RFTG)』の第四拡張です。様々な追加カードと長時間のオーブゲームが遊べるようになった拡張です。

 『拡大の輪舞』までの第一~第三拡張みたいに、本拡張を遊ぶのに過去の拡張は必要なくなりました。むしろ逆で第三拡張までと混ぜることもできません。

 追加カードについては、良く基本セットの痒い所を補うような印象があります。特に異種性族(エイリアン)をうたうだけあり、黄色特化で勝つこともかなり現実的になりました。

 オーブ無しで遊ぶと、過去の拡張の中ではシンプルな部類です。おそらくカードの効果を理解するだけで遊べます。ここにきてシンプルな拡張へと回帰したセットといえます。

名前の通りエイリアンのカード(黄)が強化されたセット。複雑な要素は少なく、オーブ無しならかなりシンプルな部類かな!

長所

 様々な勝ち筋の強化。基本セットは生産出荷が強いと思いますが、このセットではその点のバランスが改善されたと思います。勝ち筋が多様になることは素晴らしいことです。

 過去の拡張の良いところ取りな調整。複雑すぎず、強すぎず、かつ基本のカードが空気にならない絶妙なバランスです。お手本のような出来ともいえます。

短所

 ダイナミックなルール破壊カードがないこと。『戦争の影』までの拡張をイメージしていると肩透かしを食らう可能性も。シンプルで良いと思う人と意見が分かれそうです。

 既存の拡張と混ぜられないこと。一番の賛否両論点だと思います。その代わりゲームバランスは良いので一長一短です。

ベストプレイ人数

 2人です。基本『RFTG』は2人は2アクション選べるので、ベスト人数は2人と覚えておいて良いでしょう。人数が増えた方が面白い要素はないので基本と同じ2人がベストです。

 プレイ可能なのは5人までです。基本的に人数が増えるほど非推奨票が増えていく印象です。3人もかなり良く、4人はまあまあ、5人は賛否が分かれるみたいです。

基本的には基本と同じ2人がベスト。人数が増えるほど推奨しない人が増えていく印象ですね。3人までが良いかなと思います。

個人的な感想

 作者のトム・レーマンは第三拡張までの足し算拡張を本作で止めました。ゴールタイル、占領、威信と威信アクションなど既存の要素を大胆に切った拡張といえます。

 ぶっちゃけ僕もその方が正解だと思います。ゴールタイルと占領はなどの要素は賛否が分かれていました。僕はこれらの要素に対しては好意的ではありません。

 戦術バランスの調整は素晴らしいです。建てきりで勝つことも難しくなくなったので、軍事の初動で躓くことも減った印象です。第四拡張までなら一番の出来かと思います。

 プレイ回数は約10回。全てボードゲームアリーナで遊びました。そこそこ対戦相手には困らないです。カードの効果だけ覚えれば良いので気軽に遊べます。

 完成度は未プレイの『ゼノの侵略』を除けば一番といっても良いと思います。過去の拡張はなんだったのかというのは言い過ぎですが、そういいたくもなりました。

 その分第三拡張までのダイナミックな要素やこの拡張固有の要素はなく、この拡張の特徴は何?と言われると難しいのは難点ですね。とはいえ、いぶし銀の渋い良拡張です。

大佐さん曰く「余計な要素を切って、バランス調整に振ったセット。その分ゲームバランスが良く、渋いけど良いセット」とのこと。

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