ボードゲーム

『セベク』レビュー

川の流れのように自在に商品を集めよう!ズルはほどほどに!

目次

ざっくり解説

 基本的には場に並んだカードを取って、同じ種類のカードを集める「セットコレクション」といわれるタイプのゲームです。

 プレイヤーはランダムに並べられた9枚を順番に取っていきます。この時、本来取るカードを飛ばして取ることもできます(汚職)。汚職はやり過ぎると発覚して、失点になるので注意が必要です。

 他にも場から入手した特殊カードの使用やセットの公開などを行い手番を進行します。山札と場札が尽きたらラウンド終了。得点計算と汚職の失点を計算し・適用します。これを3回繰り返して、最も点の高い人が勝ちます。

基本的には「場からカードを取る→同じ商品を3枚以上のセットで公開」を繰り返すゲームだよ。汚職はやりすぎると大変なことになっちゃうよ!

長所

 基本的には超シンプルなセットコレクション(同種集め)ゲームです。そこに少しだけ、ズルできる余地を作り、ペナルティのリスクと相談しながらズルをするゲームです。

 ダイナミックなキャラクターカードも魅力的です。中でも2枚ある書記は手札を6枚以下に汚職扱いで捨てさせる効果を持ちます。これを警戒することも大切です。

短所

 相手の汚職を増やすタイルがあること。要は直接攻撃の要素ですね。これは好き嫌いが分かれます。やや古いゲームなので、よくあるバランス取りの方法の1つです。

 汚職のペナルティが非直感的なところ。このラウンドでの得点を参照するので、失点の予測が難しいです。減点の方法も得点トラックのシンボル個数分と、予想が立てにくいです。

ベストプレイ人数

 3人です。3人はセットコレクションの黄金人数です。2人も8割以上の人が推奨しますが、2人用に特化した『セベク:2プレイヤー』が存在します。要比較です。

 4人は汚職ペナルティを受ける確率が下がるけど、手番数が減りゲームのコントロールが難しくなります。人数が多いほど運要素が増えるので、気軽に遊びたいならアリでしょう。

ちなみに2人向けの『セベク:2プレイヤー』は公開情報が多く、同じゲームルールを共有したと思えないほど、別ゲー感が強いです。

個人的な感想

 基本的には場からカードを取って、同じ商品のセットを作るシンプルなゲームです。取れるカードの順番は決まっています。それをどこまで危険を承知で無視するかというゲームです。

 そこに特殊カードと早期セット公開ボーナスがある感じです。基本的にはシンプルなセットコレクションゲームといえます。特殊カードのルールを除けばシンプルな部類で、手軽なカードゲームとして熟練者から初心者まで一緒に遊べるゲームかと思います。

 プレイ回数は2回。ボードゲームアリーナで遊びました。悪くないです。手札を6枚にする書記は『カタン』の7の目みたいなもので、それをどこまで警戒するかも悩ましい要素の1つです。

 汚職のリスクがどこまで重いかもう少し検証してみたいです。それ次第で評価はまだだいぶ動く余地があります。ベースのシステムは筆者的にはなかなか好みのゲームです。

大佐さん曰く、直接攻撃と汚職の失点の計算が難しく、シンプルなのにゲーマー向けとのこと。手頃な値段で売られていたら欲しいってさ。

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