ボードゲーム

『政治献金ゲーム』レビュー

政治とおカネは切っても切れない関係!?当選して集めたお金を倍にしよう!

ざっくり解説

 選挙と政治献金をテーマにしたゲームです。プレイヤーは政党を1つ担当し、献金と票を集めます。手持ちの政治家カード(1~9の影響力)を使って、場にあるお金と票を取り合うドラフトゲームです。

 各カードの影響力はどの強さのカードまでが取れるかの目安です。強いお金と票ほど、高い影響力を必要とします。影響力カードはゲーム開始時に、全員に公開と非公開のカードと半々ぐらいに選んで分けます。

 公開のカードを使うと場(取得可能なカード)に票が、非公開のカード(手札)を使うとお金が場に補充されます。この補充されるカードタイプをコントロールできる要素は非常に重要です。

 影響力カードを各ターンに1枚ずつ使って行き、お金と票を各自集めていきます。票は上位の人はお金を倍にして計算します。最も票数上位の人のお金を2倍した後に、お金を集めた人が勝ちです。

まとめると、お金と票を影響力カードを使って取る→最終的に票で上位だとお金2倍→もっともお金を持っている人が勝ちのゲームだよ!

長所

 お金と票のバランスの良く集めることが難しいこと。票に偏ると2倍にするお金がしょぼくなるし、お金に偏ると落選して2倍にならないしと、シンプルなジレンマがあります。

 補充されるカードタイプが、使ったカードで決まるというシステムですね。意外とありそうでなかなかないシステムを採用しています。票とお金のシステムといいユニークなゲーム性です。

短所

 基本は影響力ロスを出すのが損です(例:8影響力カードで7のお金を取る)。なのでその場その場で、最も強くロスのないカードを取るだけの、ゲーム性に感じやすいことがあります。噛み合い次第感があります。

 上記のゲーム性もあって、補充されるカードタイプのコントロール要素もさほど面白く機能しているとは思えません。ゲームの中の大きな流れに逆らえず、僅かに意思決定の余地があるそんな印象を受けます。

ベストプレイ人数

 4人です。このゲームは場のカードを取り合うタイプのゲームです。なので人数が多いと盤面の変化が大きくなり制御不能度が上がります。しかし、票数で競うゲーム性があるので人数は欲しいです。

 3人は落選する1人にならないようにするゲーム。ドラフト的には黄金人数です。5人はだいぶ運要素が強いけどまあアリな感じです。基本的に不向きな人数はありませんが、しいて言うなら4人がベストって感じです。

個人的な評価

 元々は世界200部限定のゲームです。色紙に印刷されただけのチープなカードで、逆に味があると思えるレベルの内容物で、高額でやり取りされているゲームの1つでした。

 希少価値の高いころは、プレイした人の評価に(自分含め)希少価値の補正(バイアス)がかかっていたことは間違いないでしょう。今日になってようやく再販されました。多くの人の手に渡るようになり、バイアスのかからない評価を得られるようったともいえます。

 基本的には公開情報度が高く、システム的な運要素は控えめです。ですが影響力カードの都合上、場のカードの並びから打つべき手はある程度決まっている感があります。めぐり合わせや噛み合い次第で勝てるので、そんなゴリゴリの実力ゲーではないと思います。

 推定プレイ回数は3回ほど。基本は影響力ロスのないように立ち回ることが多く、影響力以下のカードを取る意味があまり見出せません。打つ手は場の状況から消極的に決まる感じがあり、ゲーム中の有効な意思決定の頻度が低い気がします。

 上手い人は上手に場に補充されるカードをコントロールし、ここぞというタイミングで影響力ロスを出しながらカードを取れるのでしょう。僕にはできませんでした。難しいです。個人的にはコントロール幻想(※1)なんじゃないかと考えていますが、有識者の意見を聞いてみたいです。

※1:制御不能なものを制御できると勘違いしている状態のこと

正直、噛み合いとめぐり合わせで決まるゲーム性に思えます。票の上位がお金が2倍というシステムは凄い好きです。シャハトかクニツィアにアレンジしてほしいですね。

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