チケライシリーズの元祖。粗削りだが人気ゲームの地位を確立した作品!
目次
ざっくり解説
アメリカをテーマにした鉄道ゲームです。鉄道ゲームといっても経営や株の概念はなく、カードを使って鉄道を敷いて、自分の鉄道を連続させていくことが目的です。
プレイヤーは目的カードを数枚持ちます。各カードで指定された2都市を自分の鉄道で繋ぐこと目指します。基本的にこれを目指すゲームです。未達成だとペナルティがあります。
他のプレイヤーもそれを目指すので良い箇所の取り合いの要素があります。他にもカードの色が8色あり上手く揃えたり、使っていくことが必要です。
『チケライ』、『乗車券』などの愛称があり、拡張マップがリリースされ続けている人気のシリーズといえます。その元祖が2004年にリリースされた本作です。

『チケライ』シリーズの元祖だよ。アメリカが舞台で、列車の数が多い区間が多いのが特色だよ!写真映えもかなり良い!
長所
わかりやすいゲーム性。同じ色を揃えてカードを使って、目的地カードの2都市を自分の路線で繋ぐ。シンプルで分かりやすく、初心者もすぐ楽しめるでしょう。
ダイナミックなボーナス。長距離の鉄道、目的カードの得点が大きいです。ロマンのある得点バランスで、幅広いプレイヤー層を確保することに成功したといえるでしょう。
短所
粗削りなゲーム性。一言でいうと本マップは大味なバランスになっています。最長路線ボーナスもあって、やや露骨な長距離優遇のゲームバランスといえます。
序盤はカード貯め込みの時間になりやすい。色が多く、ある程度のカード枚数が揃わないと計画が立てられません。なので最初はカードをため込むだけの展開になりがちです。
ベストプレイ人数
4人です。3人以下だと、同じ2都市を結ぶ複数の路線がどれが1つ埋まると他が使えなくなります。4人以上だとそれが解禁されるので、4人が良いと言えます。
また目的カードを巡る良い区間の取り合いの点でもある程度人数が居た方が良いです。3人も十分機能する人数です。5人も良く、2人はやや賛否が分かれます。
ベスト4人。「4人>3人・5人>2人」の順に良いです。2人は賛否がわかれますが、許容できるなら何人でも良いです。
個人的な感想
チケライシリーズの元祖であり、ドイツ年間ゲーム大賞受賞作(赤ポーン)です。この作品がヒットしたことで、ヨーロッパ、インド、日本など数々の拡張セットが出ています。
ヒットした国民的ゲーム+たくさんの拡張というと『カルカソンヌ』、『ドミニオン』などと並ぶまごうことなきレジェンドゲームの1つです。
ゲーム性は分かりやすく単純、それでいて目的カードのランダムがあって長く楽しめるように工夫されています。人気になるのも頷けるゲームといえます。
プレイ回数は5回ほど。Steamのソフトを買ってCPU戦で遊びました。多くの方が指摘する通りゲームバランスは若干粗く、良くも悪くも第一作目という出来です。
通やゲーマーはゲームバランスが改良された後発のマップを好む傾向があり、個人的には価格もマップもコンパクトな『ニューヨーク』の方が入門に向いていると思います。
とはいえ大味ということは、分かりやすく入門向けということでもあります。赤いポーン(ドイツ年間ゲーム大賞)受賞作というのは伊達ではありません。本マップを好む人も少なくはないでしょう。一度は遊んでみても良いと思います。
大佐さん曰く「チケライの元祖。ゲームバランスは若干大味だが、わかりやすく万人向け、ゲーマーには後発のマップがおすすめ」とのこと。