ボードゲーム

『チグリス&ユーフラテス』改定レビュー

激しい国家の攻防と権力争いのゲーム!バランスよく得点しよう!

閲覧注意

 本レビューは下方修正のレビューです。短所を強調した内容となっており、本作が好きな方は閲覧しないことを強く推奨します(問題の箇所は最後部です)。

ざっくり解説

 クニツィアのリーダーの覇権争いと国家の栄枯盛衰をテーマにしたゲーム。基本は4種類のタイルとリーダーを置くだけなのに、様々なイベントが発生するゲームです。

 戦争、内戦、モニュメントの建造などのいろんな選択肢を駆使して、4色の得点をバランスよく稼ぐことを目指すゲームです。

 4色ある得点の最も低い得点を比べる「最小比較」方式をとっているゲームです。クニツィアと言えば本作と言われるぐらい、古典的かつ名作ゲームです。

4色のタイルを置いて国を作ろう!国家の繁栄と崩壊をテーマにしたゲームだよ!あらゆる国家はいずれ滅びる…みたいなゲームさ。

長所

 自由度の高いゲーム性。特に国家を乗っ取る・潰す方法は多岐にわたります。結構、創意工夫の余地があり、いろいろ試したくなります。

 ダイナミックな戦争の要素。敗北した国はバラバラの断片になることもしばしば。この戦争のダイナミクスは賛否が分かれる反面。好きな人にはたまらないでしょう。

短所

 直接攻撃の要素が多いこと。戦争、内戦、災害タイルなど、直接攻撃の要素がかなりあります。加えて「誰を殴る問題」も結構あります。

 わりと典型的な「勝っている人は楽しいゲーム」度の高いゲームなこと。ゲームの時間も長く、負けている時はゲームを長く感じることもしばしば。

ベストプレイ人数

 4人です。利害関係が最高に入り組むのと、人数が多い方が運要素が増すからです。人数が減ると運要素が減っていきます。

 2人は盤面がだだっ広くなります。ただ利害関係は明確になり、誰を殴る問題がなくなります。プレイ感はほぼ運の無いゲームって感じです。

 3人は「2人と4人の間を行くゲーム性」です。個人的には3人ぐらいが好きですね。4人は多すぎで、2人はガチガチの運の無いゲームみたいになるので、好みではありません。

4人ベスト。2人が許容できれば何人でも良いですよ。手番数は人数多いと減るので、2人だと15点ぐらい出るけど、4人なら8点ぐらいで勝てます。

個人的な感想

 クニツィアの歴史的名作の1つです。圧倒的な自由度はまさに凄いの一言。真っ白な画用紙を渡されて「好きな絵を書いてください」と言われるレベルに自由なゲームです。

 反面、駆け引きの要素はかなり古典的で殴り合い上等のゲームです。ちょっと現代のゲームに慣れている人は、脂っこい駆け引きに胸焼けすることが考えられます。

 プレイ回数は20回以上。最近遊びました。評価を下方修正します。以下、箇条書きで完結にお話します。

評価を下方修正した理由

  • 巻き添え被害が結構あること。国単位で戦争をするので、他人の戦争に巻き込まれることもしばしば。巻き添え被害は理不尽と考える筆者には辛い要素です。
  • 下位でも「殴られそうだから殴る」、「欲しい色の点数だから殴る」が普通にありえます。負けている時に殴られるとプレイ体験がネガティブなものになりやすいです。
  • 直接攻撃がバンバン飛び交うゲームなので、気を付けないと場の空気を悪くすることがあり得ます。そういうゲームだと割り切れる人を集めて遊びたいです。
  • 戦争に負けて「脱落級のダメージ」と思った時に、ゲームはまだまだ序盤ということもよくあります。こうなると本当に辛いです。
  • 自由度の高さが売りなのに、点数の最小比較という制限の強いルール。この2つはあまり相性が良くないと思います。
  • あと細かいルールも多いです。国を3つ繋げない、リーダーで国を繋げない、神官(赤)の戦争の処理等々。説明は大変な部類に入ります。

 一言でいうと「典型的な勝っている人は楽しいゲーム」だと僕は思いました。最近は参加している人全員が負けても楽しめるゲームが増えてきました(良い事です)。

 なのであえて合わない人が本作を遊ぶ理由はないと思います。個人的には本作も「良い意味でも悪い意味でも古典」になりつつあると思いました。

 たぶん積極的には遊ばないです。今となっては本作よりも似たようなゲームの『秦』の方が好きかなと思いました。本作よりも『秦』を遊ぶと思います。

大佐さん曰く「殴り合いアリの脂っこい駆け引きに胸焼けするようになってきました。もっとあっさり味が好みです」とのこと。ワガママな人だね~。

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