ボードゲーム

『ワーリング・ウィッチクラフト』レビュー

リソースは相手に叩きつけるもの!?対戦型パズルゲーム風ゲーム!

目次

ざっくり解説

 基本は5種類の資源をカードの効果で変換して増やして、相手に送り込むゲームです。カードはドラフトの要領で1枚選んで取り、その効果を行使してリソースを変換します。

 最終的に変換した資源は隣のプレイヤーに送ります。各資源は持てる上限値があり、それを超えた量を隣の人に流し込むことが目的です。

 ドラフトしたカードは毎ターン使えます。使えるカードはどんどん増えていきます。なので、上手く効率的な変換エンジンを組み立てることも重要です。

 最終的に隣の人の資源を一定回数溢れされた人が勝ちです。デジタルゲームの『ぷよぷよ』みたいに資源変換の連鎖を組んで、資源で溢れさせたら勝ちみたいなゲームです。

隣を一方的に殴れる『ぷよぷよ』みたいなゲーム(笑)。リソース変換エンジンを組み立てる楽しさと一方的に殴る楽しさが売りだよ。

長所

 変換エンジンを組み立てる楽しさ。効率的な変換エンジンはパズルゲームの連鎖、カードゲームのコンボを組み立てる楽しさがあります。ガチャガチャしましょう(笑)。

 中毒性は高く、ついつい複数回遊んでしまうこと間違いなしのゲーム性。短時間でサクっと遊べ、出てくるカード相手の戦術で変わるゲーム性と、繰り返し遊びたくなります。

短所

 ダメな時はどうしようもないゲーム性。相手が特化して送り込む資源を処理できるカードを引けないと厳しいです。短時間で終わるゲームなので潔くもう一戦やりましょう(笑)。

 殴ってくる側に何もできないゲーム性。これが最大の本作の賛否両論点だと思います。長所でもあるので、ここが受け入れられないとこのゲームは合わないです。

ベストプレイ人数

 3人です。基本的に駆け引きがカードドラフトとリソースを送る直接攻撃ですからね。駆け引きの方向が一方通行なのが3人だと、ジャンケンのような関係になるからでしょう(笑)。

 次いで2人(まあ妥当)。4人もほぼ9割推奨。5人はやや多すぎかなというところです。5人は必至に耐えていたら、誰かが死んでいたみたいな幕切れをしそうです。

ベスト3人。実質2~4人ゲーム。駆け引きが直接的で一方的なものは基本2~3人が良いですね。5人はもはや別ゲーな気がします。

個人的な感想

 リソース変換を主体としたゲームながら『センチュリー:スパイスロード』のような硬派さはなく、相手に一方的な直接攻撃を叩きこむ気軽なゲームとして完成度は高いです。

 去年の話題作の1つで、日本語版はプレミア価格でやり取りされています。実際、国内での評価は高く、間違いなく去年を代表するゲームの1つといって良いでしょう。

 プレイ回数は3回。一気に3回遊びました。遊んでみた感想としては、不思議なプレイ感です。中毒性は高く、流行のゲームになるのは頷ける出来です。

 反面、一方通行の駆け引き性や噛み合うかが大事なゲーム性など、人を選ぶ要素も十二分にあり、筆者には正直合わなかったです。これは性格の問題だと思います。

 個人的にうっすら制御不能ふりした制御不能なゲームな疑惑を持っています。ここが払拭されたら良ゲー認定されると思います。もう数回は検証してみても良いかなとは思います。

大佐さん曰く「暫定評価だけど、制御可能なフリした制御不能ゲーな気がする。そうでないことが僕の中で納得いったら、評価を上げます」とのこと。

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