ボードゲーム

『ウィナーズサークル』レビュー

駆け抜ける馬体!ギャンブルの王様、競馬で一儲けしよう!

目次

ざっくり解説

 クニツィアの競馬をテーマにしたダイスゲームです。プレイヤーは競馬に賭ける人になり、7頭の馬から4頭(1頭はブラフで賭ける)に賭けます。

 手番にはダイスを降り、7頭の馬から1頭を選び進めていきます。この時7頭全て1回が選ばれるまで、一度移動した馬は移動させられません。

 またプレイヤーがどの馬に賭けているかは明確になっています。どれぐらい賭けたかは内緒(ブラフ(0)もある)なので誰と協力すべきかも大切になってきます。

 レースが終わると1~3位に配当がでます。また最下位には罰金(何故か)が発生します。3レースやって一番儲けた人が勝ちです。シンプルなダイスゲームです。

ダイスを降って馬を進めるすごろく形式の競馬ゲーム。移動力は特化型や平均型があって、それが馬の個性にもなっているよ!

長所

 シンプルなゲーム性。勝ちそうな馬に賭けて、誰とある程度協調するべきかを悩む。とゲームの駆け引き・要素が極めてシンプルでわかりやすいことです。

 立派な内容物。海外版の『ウィナーズサークル』コマの造形が素晴らしく、塗装している人も少なくないです。これだけを目当てに買う人がいても不思議ではありません。

短所

 7頭中の4頭(ブラフ込み)に賭けるのは単純に多すぎること。誰かしらと賭ける馬が被り、特にゲーム中に大差をつけられるとそれを埋めるのは困難を極めます。

 地味なゲーム性。7頭均等に一度ずつ進める必要があり、中盤まではほぼ団子状態なんてことも…。総じて地味です。スピード感がないと思います。

ベストプレイ人数

 4人です。人数が少ないほど賭ける馬の被りが少なくなり、進める馬の決定回数が増えます。人数が増えるとコントロールが効かなくなるので多人数は不向きです。

 かといって少人数も良いわけではなく、今度は賭ける馬が被らないとダイスの出目ゲーになりやすく、どうしてよいのかわからないところがあります。4人一択感あります。

ベスト4人。少ないと出目ゲー、多いとコントロールが不能にとなかなか厳しいゲーム。どっちかというと人数多い方が評価良いみたいです。

個人的な感想

 クニツィアのゲームだけあり数回リメイクされています。元々は『ロイヤルターフ』というゲームで、後に『ターフ・ホース・レーシング』という名前でもリメイクされます。

 競馬を上手くゲームに落とし込んだ作品だと思います。と感心する反面。賭けてしまえばプレイヤーにできることはほぼないかなと思うあたりも、競馬らしいと言えます。

 プレイ回数は2回。『ロイヤルターフ』4人1回、『ウィナーズサークル』6人1回です。6人は被らず賭けるのが不可能に近いです。

 一番の不満点は賭ける馬の多さです。7頭中ブラフ込み4頭は多すぎます。6人でやると4人で賭けている馬とかごろごろ出ます。人数別の調整が甘いと思います。

 全体の流れを読むといえば聞こえは良いですが、適当にプレイがある程度許容されているのでそれも難しいです。パーティゲームだと思ってプレイするぐらいで良いかと。

 正直クニツィアで1,2を争うぐらい合わない作品です。制御不能のゲームは苦手なのです。本作を遊ぶなら短時間で決着がつく『トレンディ』の方が好みです。

 全体の流れを読む賭けゲームというと『メンバーズオンリー』があり、僕は本作より断然そちらを遊びたいと思います。競馬かパーティゲームが好きな人向けだと思います。

大佐さん曰く「パーティゲームだと思う。パーティゲームか競馬が好きな人向け作品。自分には合いませんでした」とのこと。好みの問題だね。

 

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