ボードゲーム

『長江』最新レビュー

建物と商品を集めて大儲け!皇帝の気まぐれにはご用心!

ざっくり解説

 クニツィアのお買い物+競りゲームです。お買い物の方は商品が待てば待つほど、値下がりする方式です。ですが、のんびりしていると他の人に買われてしまいます。

 競りはゲーム中にいきなり発生します。競り対象の4種類の建物をマジョリティ争いと、種類数集め(セットコレクション)の2つの要素でお金になります。

 ゲームとしてはお金がカッツカツです。基本借金しないといけません。返済はしなくて良いものの、借金の利子はかなり高く、それより儲かる見込みのある借金をしたいです。

 ゲーム中さらにランダムで皇帝の交代があります。交代した皇帝は勅令を出してきますが、結構迷惑なものもあります(笑)。それらを乗り越えて一番儲けた人が勝ちです。

画像はBGGから。待てば待つほど値段が下がるお買い物ゲー+競りゲーです。

基本は川の流れで待つほどディスカウントされるお買い物ゲーム。そこに突発で競りと皇帝の気まぐれイベントが挟まってくる感じのゲームだよ。

長所

 商品の買い集めの駆け引きがかなり熱いこと。色・商品の種類の両方でセットが作れるので取り合いが必ず発生するといってよいです。

 建物のタイブレーク(同着時の処理)ルールが素晴らしい。タイの時有利な緑の建物は種類数を集めにくいことでバランスがとられています。この辺は職人の技だと思います。

短所

 2つ相性の悪いゲームシステムを採用していること。商品の取り合いは人数が少ない方が面白く、建物の競りは人数が多い方が面白いです。

 基本的に建物が強く、建物の競りを放棄する理由がないように感じられること。建物は2重にお金を生むので集めない理由がない気がします。プレイングの幅が少し狭く感じます。

ベストプレイ人数

 3人です。というのも、商品の取り合い(セットコレクション)は3人が良いです。競りは温くなるものの元本割れも起こりにくく、3人はゲーム全ての要素が楽しめると思います。

 4人は逆に売買のチャンスが減り、収入の機会に対し競りの起こる頻度が高くなります。4人は明確に建物ゲーに傾きます。ただライバルが多くて競りが面白くなります。

僕個人は3人推しです。3人の方がゲーム全ての要素の重要度のバランスが取れるからです。4人は悪くないけど、建物競りゲーになると思います。

個人的な感想

 クニツィアの競りとお買い物セットコレクションの組み合わせのゲームです。基本的に目新しい要素はあまりなく、地味だが手堅いデザインのゲームといえます。

 種類と色の2軸でセットが作れて取り合いが激しくなる部分、建物のタイブレークで有利だけど種類が集めにくい緑の建物。これらのゲームバランスは職人芸といえる部分です。

 既存の要素の寄せ集めの渋いゲームというと『バビロニア』を連想しますが、それより一段地味です。逆に言えばかなりびっくりするぐらい王道の手堅いゲームです。

 推定プレイ回数は3回ほど。ようやく4人プレイができました。4人は手番数が3人に比べて減り、競り機会が手番数に対し多くなります。4人は競りゲーだなと思いました。

 建物が2種類の方式でお金を稼ぐので非常に強いです。これを競り落とさない理由はなく、お買い物の比重はだいぶ低いなと思いました。4人はちょっとイマイチです。

 セットコレクションとしては同社作者の『フロカティーサーカス』、競りとしては『ラー』の方が面白い気がします。とはいえ、まあまあに程よく間を行っているといえます。佳作。

大佐さん曰く「佳作。3人と4人でゲーム性が大きく変化。個人的には3人ゲー。地味だがクニツィア好きなら一度は遊ぶ価値があると思う」とのこと。

 

 

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